SSブログ

『首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠』睦月けい [└ビーンズ文庫]

首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)

首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 睦月 けい
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/06/30
  • メディア: 文庫

”いずれお前はあいつを殺すことになるぜ” 次期国王候補に狙いを定めた叔父のウェルズが収める領地へ視察に赴くシャーロット。国王選定の難しさ、そして国を蝕まんとする謎の勢力に四苦八苦するシャーロット。さらに騎士アルベルトの戦友が城内に侵入して…? シリーズ第4弾。

引きこもり姫が国のため遠出するようになったんだなぁ。しみじみ。

気がかりだった弟王子クローヴィスが1巻以来の再登場で嬉しいな! シャーロットやレイフォードとはやはり距離を掴みあぐねている感じがあるけれど、鼻っ柱が折れたためか随分印象が変わったなと。ぎこちなくも、だんだん距離を縮めていければ良いなぁ、このきょうだいたち。(レイフォードは、これ以上ないほど妹に近づき過ぎているけど) 家族といえば、後は父君か…この件はもう触れないのかも。今回、ちらりと母君の描写が出てきて、そんな時もあったのかなと切なくなった。

そして、まさかのシャーロットとアルベルトに進展の兆しが! さりげなく多いスキンシップに(事ある毎に髪を触るよね!)、ようやくシャーロットも何かおかしいと思い始めたよ。意識した途端慌て出すシャーロットと、たぶん確信犯であろうアルベルトとのやり取りが更に面白くなってきたなー。今までは糖分といえるものではなかったものが、じんわり違った形に変化しているのが楽しい。 

”人喰い竜”ことアルベルトの元戦友の登場がきっかけで明るみになった犯罪。ようやくシャーロットたちの敵を改めて認識した今巻だけど、そうなると個人的にあの青年の動きが気になる。今までさりげなく抵抗らしき欠片を見せたりシャーロットを気にかけているところもあったけれど、最後の独白といいもう容赦はしないということか。シャーロット側の手持ちの駒が少ないようにも見えるけど(信頼出来る臣といえば、ハーヴェイ小父やリオン・・と?)どう対抗していくのかな。


タグ:睦月けい
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。