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『亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会』喜多みどり [└ビーンズ文庫]


亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会 (角川ビーンズ文庫)

亜夜子と時計塔のガーディアン 秘密のお茶会 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 喜多 みどり
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: 文庫

19世紀末。英国のスタグフォード校に留学した桜桃院亜夜子は、到着早々に誘拐されそうになる。鋭い美貌を持つ青年紳士・レイに窮地から助けられるが、彼は周囲から「切り裂きジャックの正体」と噂される超変人監督生で? シリーズ第1巻。

英国の全寮制高校、ファグ(下級生が上級生を補佐する)制度、憧れの上級生、そして一人赴く異国に赴く大和撫子・・・好きな要素がいっぱい詰められてて嬉しい一冊でした。ファグ制度は高殿さんの『カーリー』以来に目にしたかも。しかも今回は、先輩が男性(ヒーロー)で後輩が女性(ヒロイン)という異色の組み合わせ。面白いです。

あらすじと表紙から、てっきり大和撫子のような少女が少し意地悪で近寄りがたい雰囲気を持つ先輩レイに振り回されるのかと思いきや、蓋を開ければレイが振り回されている構図になってておかしかったです。 亜夜子のいっそ強情なくらいの真っ直ぐさ―周囲の声に耳を傾けず自分の見たことで判断する姿―は、レイに変化をもたらしていて、信頼や嫉妬が生まれたりして、見てて楽しい。

個人的には軟派な自称レイの親友であるシーモア青年の出番がひそかな楽しみになりそうです。


タグ:喜多みどり
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『F ‐エフ‐ 黎明の乙女と終焉の騎士』糸森環 [└ビーンズ文庫]

【Amazon.co.jp限定】 F‐エフ‐ 黎明の乙女と終焉の騎士 書き下ろし小説ペーパー 付 (角川ビーンズ文庫)

【Amazon.co.jp限定】 F‐エフ‐ 黎明の乙女と終焉の騎士 書き下ろし小説ペーパー 付 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 糸森 環
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/03/29
  • メディア: 文庫

叔父と旅行中の響は、突如世界の狭間に召喚される。そして<運命>―フォーチュンと名乗る者から「候補者」と言われ、イヴリールと呼ばれる異世界に飛ばされてしまう。そこで助けた騎士は、荒廃した世界ただ一人の生き残りで? シリーズ第一巻。

ついにFも書籍化…! 同著『she&sea』とはまた毛色が違った異世界トリップもの。世界を元の姿に戻すべきか或いは新たな世界を創造するかの選択を委ねられた少女が、終焉を迎えた世界で戦うお話。

糸森さんの作る世界は、どの作品も魅入られるなぁ。神の欲から生まれた貴人フォーチュン。彼(彼女?)の嘆きと絶望が引き金となり、二つの世界が干渉し均衡を崩してしまう。神たちは己が課した不可侵の誓いによってフォーチュンを止めることが出来ず、ひとつの世界は一人を除く人々が全て生きた屍と化す世界に成り果ててしまう。フォーチュンの気まぐれか何かで選ばれてしまった響は、フォーチュンに対抗し元の世界に帰るために、神より祝福を受けた響が忠実な騎士と共に荒廃した世界を救う旅に出る―…と。本書は、まだ旅に出始めたばかりのほんの序章の部分。 神や魔術が存在し魔獣が蠢く世界のほんの欠片を知った響が、今後どのような景色を見ることになるのか。

今後、身体的にも精神的にも過酷な試練が待ち受けているけれど、すべて受け止め前へ進もうとする彼女を追いかけずにはいられない。 あと響と共に「候補者」に選ばれたもう一人(は男性らしい)の存在とか、フォーチュンの思惑とか、色々と気になることがてんこ盛り。今後どのように及んでくるのか気になるところ。そして何より、崇拝気味な騎士リュイとの関係が気になる! 

個人的には、聖獣が好きで好きで、たまらん。知性があるので、ひとつひとつの反応が人間臭くて面白い。 特にリュイが絡むとね(笑)。


タグ:糸森環
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『文豪ストレイドックス 太宰治の入社試験』朝霧カフカ [└ビーンズ文庫]

文豪ストレイドッグス太宰治の入社試験 (角川ビーンズ文庫)

文豪ストレイドッグス太宰治の入社試験 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 朝霧 カフカ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/03/29
  • メディア: 文庫

常に自殺に関心を持ち実行さえもする”自殺嗜好”の新入社員―太宰に対して国木田独歩は頭を悩ませていた。ある日、武装探偵社に不可解な文書が投函され、事件解決のため国木田は太宰とコンビを組まされるが…。中島敦が入社したマンガ本編より2年前の日々を描く。 

文豪たちの物語が”異能”の形で具現化するバトル・アクションマンガのサイドストーリー。マンガ本編より過去編とのことで、重要キャラの太宰さんが入社する頃を国木田氏の視点で展開していました。

マンガ本編は、”異能”を使ったアクション面を強く出しているけれど(いやマンガだからこそアクションはより映えるのもあると思う)、小説版はどちらかといえばキャラの感情がより深く掘り下げられている印象。あと乱歩君は、小説だとどうしても出番は少なくなるよね…彼の能力上。個人的にお気に入りの芥川青年や乱歩君の登場が少なかったのは少々残念でしたが、小説ならではの文ストの世界観を堪能出来て楽しかった。 普段焦点当たっていない国木田視点は新鮮で、面白かったなー。次は与謝野姐さんとかいかがでしょうか!ぜひ読みたい。

続く


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『御堂学院の神使官 導きの炎』篠原美季 [└ビーンズ文庫]

御堂学院の神使官 導きの炎 (角川ビーンズ文庫)

御堂学院の神使官 導きの炎 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 篠原 美季
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 文庫
”神使い”の玉司真人は、学院内で巫女装束の幽霊を見かける。従兄弟の蘇王からは「心霊写真から抜け落ちた」と言われるが、直後、心霊写真の撮影者が火事に巻き込まれ亡くなってしまい?! シリーズ第2弾。

人物紹介の印象があった1巻から、キャラたちがそれぞれの色が出始めてきて面白くなってきたなぁ。特に、真人の敵方である守谷先輩の得体の知れない印象が大分変わってきたかも。蘇王…というより水方家に対する敵愾心を見せていて、人間味のある青年に見えたのが意外でした。(前回といい今回といい、彼の所業は人間らしさから遠ざかっているとはいえ。。) どちらかといえば、校医の方が人間らしくない態度のように時折感じたなー。真人に関心を持つのは、彼が”神使い”であることへの期待値からなのか、それとも…?

蘇王と真人は相変わらず、仲が良いんだ悪いんだかの関係で。蘇王については、”神使い”になれなかったことへの羨望と劣等が混ざった複雑な感情を真人に向けつつも、何だかんだで大切にしてるのが伺えて…オカンポジションになってはないか。蘇王にとっては、今回いろいろと報われない件だったので次回辺りは真人とのコンビ力を見てみたいなと思ったり。

タグ:篠原美季
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『御堂学院の神使官 十五の神隠し』篠原美季 [└ビーンズ文庫]

御堂学院の神使官  十五の神隠し (角川ビーンズ文庫)

御堂学院の神使官  十五の神隠し (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 篠原 美季
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/10/31
  • メディア: 文庫
御堂学院に編入してきた玉司真人は、学院に伝えられる不穏な伝説を耳にする。十五歳を迎えた男子生徒が必ず一人いなくなる「十五の神隠し」伝説に半信半疑だったが、ある日友人が行方不明になってしまいー。

閉鎖的な学園もので、かつ舞台の学園には怪しげな伝説があり、それを裏付けるかのように次々と主人公の周りに怪奇現象が現れて…って、本当自分好みだった。 閉鎖的な舞台で繰り広げられる物語って、独特の雰囲気があるなぁと。縛られた者たちの掛け引きには特に。

同級生の従兄弟や、温和だがどこか怪しい校医、不穏な動きをしている謎の学園生徒たち…。学園内の構図は何となくわかったような気がするものの、真人の「神使い」としての能力といい、彼らがどういう役割を持って真人に接してくるのか気になるところ。互いに対してコンプレックスを持ってるがゆえに少し距離感がある真人と従兄弟の蘇芳に関しては、なんだかんだで良いコンビになりそうな気がする。

文章が読み易いなぁと思ったらベテランの作家さん(「英国妖異譚」シリーズ等)でしたか。
ビーンズ文庫の男主人公のお話はいくつか読んでいるけれど、ここ最近だと本作が特に好きかもなー。続きも読む。

タグ:篠原美季
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『西の末裔 応えよ、追憶に眠る者』村田栞 [└ビーンズ文庫]

西の末裔    応えよ、追憶に眠る者 (角川ビーンズ文庫)

西の末裔 応えよ、追憶に眠る者 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 村田 栞
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/01/31
  • メディア: 文庫

人に仇なす殭屍殲滅のため、旅を続ける修行僧・青蓮。禁軍の黄豹や朱虎とも交流が深くなるなか、一番心を許していた黒麒に急に避けられるようになり…。シリーズ第2弾。

ついに見つけた仇が心を開いていた青蓮と知った黒麒の葛藤が辛かった2巻。 青蓮に記憶が戻っていないことと、現状で任務を全うするためには青蓮が必要なこと、既に情が移っているのに気付かされたことで身動きが取れなくなった黒麒の懊悩にひやひやさせられた。

しっかし、過去に起きた出来事はもっと引っ張るのかと思いきや、今回でほぼ全容が明かされていました。青蓮と黒麒のわだかまりも一区切りついたのか、な…? 青蓮たちの過去と今が繋がり、黒幕らしき人も浮上して…ま、まだ続くよね。黄豹と朱虎の活躍ももっと読みたいし。ひとまず、三蔵さんの出番がとても稀になってしまったのが不憫なので、続きはもっと活躍してほしいな。


タグ:村田栞
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『王子様の抱き枕 不吉を誘うマドレーヌ』睦月けい [└ビーンズ文庫]

王子様の抱き枕    不吉を誘うマドレーヌ (角川ビーンズ文庫)

王子様の抱き枕 不吉を誘うマドレーヌ (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 睦月 けい
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2013/12/28
  • メディア: 文庫

深夜にマドレーヌを大量に作った茉莉は授業中に思わず居眠りをしてしまう。目覚めた時には見知らぬ場所、隣には眠り続ける青年がいて…。シリーズ第1弾。

甘ったるい題名からは想像つかないような試練続きの巻。

異世界トリップのお話ってネット小説も書籍も久しぶりだからか、妙にワクワクしながら読んだ。ごくふつうのヒロインが気がつけば見知らぬ世界にいて、言葉が通じないながらも元の世界に帰る為に奮闘する物語は、飛んだ世界が主人公にとって都合の良い設定でないほど燃えます。 ということで、この物語は最初から甘くない展開続きのなかヒロインの茉莉が頑張っているので夢中になった。(と言いつつも途中で彼女に味方が現れるまでは、けっこう堪えるものがあったけれど…。)

題名から、何となく王子様とのロマンスを中心に物語が進むのかと思いきや、むしろお料理関係の方に目がいきがちだったね! カシェとか美味しそう。 茉莉にとって料理が彼女の軸となるほど大事なものなのだと場面の要所要所で感じた。異世界の具材でマドレーヌの味に近づけようと苦心し、そして作り終えた後に達成感と辛い現実に向かわざるを得なくなった場面は印象に残ったな。。

今回は、異世界に降り立った茉莉の世界に馴染むための努力の巻だったけれど、きっと今後はロマンス要素も期待できるんだと思う。後半で別の国の王子(変な国名に聞こえるw)の登場が波乱を巻き起こしそうです。そして王子様が茉莉を物扱いからどのくらい変化したのか気になるし!
と言いつつも個人的には寡黙なアルジャン青年が一番気になってるので彼の出番をぜひぜひ!! 

「首の姫」シリーズとはまた違った作風のお話が読めそうで楽しみ。 


タグ:睦月けい
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『首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁』睦月けい [└ビーンズ文庫]

首の姫と首なし騎士    奪われし花嫁 (角川ビーンズ文庫)

首の姫と首なし騎士 奪われし花嫁 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 睦月 けい
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/11/30
  • メディア: 文庫

”一つの”家族”になってもいいでしょう?” 公示期間が終わり、シャーロットはエルマー家セシルとの婚姻成立を迎えようとしていた。身動きがとれないなか、彼女に出来るのは信じることのみ…。過保護な<首なし騎士>がついに暴れる?シリーズ第8弾。

こういう終わり方かー。一番しっくりくるのに、切ない余韻。

重苦しい雰囲気がここ数巻続いてきたけれど、ようやく息がつけた。 最悪といえる状況をひっくり返せるのか非常に不安であったものの、みんな本当よく頑張ったよ! 首なし騎士も本当によく耐えたなーと今までの鬱憤を晴らすかのような勢いにしみじみ。でも、ここまで多くの重臣たちを手中に収められるほどセシル家の脅威に、王側の人たちは全く気づかないものなんだろうか…。 ここで一段落ついたわけではなく、むしろここからが大変なんだよなと思い知らされたり。

それにしてもこのシリーズは複雑な家族を描くなぁ。例の独白の部分―本当に彼がほしかったもの―についてのやり取りが、読んだ後もしばらく頭から消えなかった。シャーロットの家族の形は変わることができるのだろうか。(今回でどうしようもないところまで悪化した親子関係だけど。。。)

さて次巻からは本題の”次代の王探し”が本格的に始まるのかな。たくましく成長したクローヴィス王子の提案が、今後どんな影響を及ぼすのかとか、混乱のさなか妙に存在感を出した新顔の方たちの動向とか新たに気になることがちらほら。もちろん、この混乱のさなか自覚した感情だったり、思わせぶりな仕草だったり、周囲の生暖かな反応だったり…その辺りの糖分にも期待! 

以下、本編の内容について触れてますのでご注意。 

続く


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『首の姫と首なし騎士 誇り高き反逆者』睦月けい [└ビーンズ文庫]

首の姫と首なし騎士  誇り高き反逆者 (角川ビーンズ文庫)

首の姫と首なし騎士 誇り高き反逆者 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 睦月 けい
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/07/31
  • メディア: 文庫

”・・・・・・もういいね? 俺の好きにしても” 騎士アルベルトが兄王子クローヴィス殺害罪で捕縛される。教育係リオンとも離れ、完全に孤立したシャーロット。婚姻成立まで目前のなか、彼女は決死の策を狙い―。シリーズ第7弾。

ウワアアアアア! 悪どい引きが、待ってたよ!

引き続き閉塞感のある雰囲気。 いやしかし今回は、山あり谷あり、絶対絶命かと思いきや巻き返したりと、盛り上がったなー。とはいえすんなり片がつくわけでもなく、最後にはまたもエルマー家が上手となり今度こそ絶望的なピンチに陥ってしまい…。これ、どうなるんだー! 後書きでは、次で決着が着くようだけど、ここからどう逆転するのかとても不安。(エルマー家を倒したとしても、その後国としてかなり打撃を被りそうで大丈夫なんだろうか、とか)

いやそれにしても、表紙のシスコン王子はよく今まで耐え抜いたなと、今回振り切った姿を見てしみじみと。序盤でクローヴィスが自身を「可愛らしい部類」と評するのもうなずけるよ。(そんなクローヴィスも、さりげなく妹を気遣う兄の姿を見せていてちょっと意外に思うも、きょうだい関係”は”良好でほっとする)

殺伐としている雰囲気のなか、ここでシャーロットとアルベルトに進展の兆しが見えるなんてね! 危機的状況のなかでまさか糖分を味わえるとは思わなかった。 まだ安心してられないけれど、ついニヤけてしまった。 

つ、続きが待ち遠しい・・・・・・。 

(・・・ところで、103頁で独白している者が、まったく見当ついてないんだけど見逃してたかな、私。。) 


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『首の姫と首なし騎士 裏切りの婚約者』睦月けい [└ビーンズ文庫]

首の姫と首なし騎士  裏切りの婚約者 (角川ビーンズ文庫)

首の姫と首なし騎士 裏切りの婚約者 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 睦月 けい
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/03/30
  • メディア: 文庫

”・・・・・・本当に、妙な程腹が立つ” エルマー家が犯した罪の決定的な証拠を掴むため、シャーロットは婚約を承諾する。婚姻が成立するまで僅かな期間に全てを賭けるが、徹底的に張り巡らされた包囲網に身動きが取れず。 さらに彼の人まで登場し、事態は更に混乱を極める。怒涛のシリーズ第6弾。 

い、息苦しい。八方塞がり。 

ほぼ軟禁状態と言ってもいいくらい四六時中監視され身動きが取れないシャーロット。さらに、このタイミングであの人を登場したりと、どんどん追い詰められていく姿が本当に堪えた。どんな案を繰り出しても阻まれて、脅かされてしまって状況は悪くなるばかりで…。。頼みの騎士アルベルトとも離れ離れになってしまう事態に転じてしまうしで、今回はひどく滅入ってしまった。そんななかクローヴィスの反逆は心強くて頼もしかったよ! 1巻当初は、彼がこんな凛々しく佇む姿をまみえるなんて思わなかったなぁ。 あと個人的に「王の目」の登場には、いつも痺れる。 

そしてサブタイの彼。「人形」がかつて同じだった者に向ける感情が何とも屈折したものだったよ! 行動もだけれど、そもそも彼の立ち位置が何とも曖昧な感じ。家には逆らう意思はないのに、”小さな貴婦人”の行動に手を貸す事もあって。シャーロットの行動に対する結果が、彼女自身にとって良くても悪くても自分には関係ないってスタンスが煮え切らない。 それでも、今となっては全く違う二人の姿を見て少しせつなくなった。


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