『肩胛骨は翼のなごり』デイヴィッド・アーモンド [読書]
壊れかけのガレージの下で、僕は「彼」を見つける。彼は生きているのか…そもそも何なのか。僕は彼との対話を試みるが。
円香さんから教えていただきました。 感謝! 不可思議な存在を放つ彼と過ごした日々はそう長くはなかったろうけど、たまらなく不思議で貴重で大切な時間だろうなと、そう思えるような素敵な一冊でした。
主人公の少年や隣人の少女の視点が感受性豊かな少年少女らしく、世界の不思議さや鮮やかさが鮮明にイメージされる物語でした。世界はもっと、謎とかよくわからないものでいっぱいだったんだよって、懐かしい気持ちにさせられます。うん、久々の感覚。ワクワクしながら読んだ!
そう思わされるのは、ガレージの下でひっそり生き続ける彼が大きい。幻が現実にひっそり入り込んできたような。その感覚は後半につれ確信めいたものになりましたが。あと隣人の少女ミナとの掛け合いがとっても好きでした。恋愛を意識しない、確かな絆。少年少女の対等なやり取りは面白いです。
近日、本作の重要キャラのミナが主役のスピンオフが発売されたらしいので、近々そちらも読んでみたいなと思います。
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