『デ・コスタ家の優雅な獣』喜多みどり [└ビーンズ文庫]
人の目もまともに見れない内気な少女ロザベラ(ロージー)は、突然施設暮らしから裏社会を牛耳る「デ・コスタ家」の一人として迎えられる。しかしそれは、デ・コスタ家三兄弟の誰かと結婚し子を成すためだと言われて…。 シリーズ第1弾。初っ端からヒロインは子を産めと脅されて軟禁状態に遭っていました。 面白かったー!好き! 異能を持つデ・コスタ家の厄介な三兄弟、血の巡りあわせ、裏社会で生きるために突きつけられた逃げられない選択肢。ロージーに降りかかった災難は非情で残酷で、でもその中に優しさも見えてきて…? マフィアと内気で臆病、物事を暗く考えがちな女の子ロージー。正反対な彼らのやり取りは一筋縄ではいかない。
殻に籠っていたロージーが少しずつ、時には否応なく変化していく姿が良かったです。まだピースが散らばったばかりで引っかかる部分も多いし(その割には兄弟関係は明かされてたかな…)、恋愛面は控えめ。でも十分惹かれた。男性陣の人となりや関係、ロージーとの距離感をはかった回のような。糖分もうまい具合に混ぜてきて、もう叫びますよあの繋がりは!!
血の因縁が、この先ロージーをどう導いていくのか気になります。具体的には血云々のことはもうひと山あって欲しい。そうでないと…(自重)。
その血はチョコレートよりも濃くて、ウォッカよりも純粋だ。
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