『花宵の人形師 あるじ様は今日も不機嫌』梨沙 [└ビーンズ文庫]
姉の大切な人形を直してもらうはずが、アンティークドールをことごとく壊してしまい3千万の借金を背負うことに?! 内気な女子高生あかねと謎めいた3人の男性との不思議で不安な同居生活が始まる。 シリーズ第1弾。著作を手に取ったのは『華鬼』以来。姉の彼氏に片想い中の女子高生あかねが、不慮の事故とはいえ多額の借金を背負いクセのある人たちが住む家へ通うはめに…と一見ベタなくだりだと思ったものの、3人の内一人・ルイスの正体や、意味深に登場する「銀髪」のくだりが意外な方向に行くのかも、と期待。
いつも不機嫌な顔をして無愛想なのに、実はただ不器用なだけの人形師。甘ったるい言葉を常に吐きつつも不意に冷たい面を見せる正体不明の青年。表情を出さない寡黙な少年。今回はヒロインが3人との距離感をはかる段階だったけど、恋愛方面ではこの人かなぁと思う場面がちらほらあって、それはそれで楽しかったです。そしてたぶん私はあの人を応援したいかもしれないなぁ。甘いのか冷たいのか、彼女に本気なのかつれないところが。ヒロインじしんにも何か自覚のない秘密がありそうで、それが今後彼女+3人にどう影響を及ぼしていくのか気になるところです。
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