『恋文の技術』森見登美彦 [読書]
何の因果か京都から遠い土地の研究室へと飛ばされた男が京都に居る知人たちへ書簡を送り続ける。恋愛相談、人生相談、様々な欲求に対し男は時に投げやりに或いはしつこく粘着質になる文章をしたためる。
モリミーの本は7冊くらいしか読んでませんが、とりあえず一番好き。 まず読みやすくてびっくりしたという(笑・ずいぶんクセのある文章を書かれる人だから…)
あと、ちょうど気分が落ち込み気味の時に本書を勧められて読んでみたのが良かったのかも。真面目な文章に見せかけて書いてあることは限りなく阿呆。けれどその阿呆さ加減が手加減なしに全力で描かれていて、そのぶっ飛び具合に爆笑したし、気分が浮上しました。
最初は、後輩の恋愛相談やら先輩へのグチになり、あれやこれやで桃色大事件を起こしたりしつつも段々と筆者へと焦点へ当たってきて…。 話の流れもまた、いい感じでした。元気になれる一作です。
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