三浦しをん 『風が強く吹いている』 [読書]
- 作者: 三浦 しをん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/06/27
- メディア: 文庫
目指せ、箱根駅伝！ 箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って 動き出す。「駅伝」って何？ 走るってどういうことなんだ？ 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること（＝生きること）に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ！ 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
年始最初の1冊。いきなりベスト級に出会ってしまいました。 大 好 き ！
箱根駅伝の季節になったら読み返すだろうな。 今年の駅伝はこの一冊を読んでいたからこそ最初から最後まで楽しめたといっても過言ではありません！ いつも途中からチラッと見ているだけか、結果を聞くだけになっていたので、とっても損してたんだなぁ私（汗）
本作品は、実際できるのか？とつい思ってしまう設定なのですが（特にプロというわけでもない大学生がたった10人で1年で箱根駅伝へのチケットを掴もうとする ところとか）、もうそんなこと気にしてられないくらい話に惹きこまれました。 「走る」ってことが、とても魅力的に映って、手に汗握りながら読んだ。 特に主人公の走（かける）が走る場面は、本当に今すぐ走りたい衝動に駆られました。
また走者10名も個性あふれて大好きな連中だよ！ 走を再び走る世界へ引き込んだ「ハイジ」は皆のリーダー的存在ですが（というか皆を巻き込んだ張本人ｗ）、だんだんとはぐくまれていく走との絆に熱くなりました。 最後の本番とかね…ラストとかね…ああもうっこみ上げてきた。 走と同級生の「ジョータ」「ジョージ」双子兄弟もね恋愛事が絡んでくると急に気になってきたり。 「ムサ」「神童」組は二人の間に流れてる空気が清浄で素敵でした。 「キング」はメンバーの中でも薄いキャラかな？と思っていたけど後半でようやくワケがあったのだと理解。
まぁ、中でも一番気に入ったのは「ユキ」先輩と「ニコチャン」先輩のやり取りかなぁ。 普段はケンカ腰の二人ですが実際は仲がいいんだよ！な姿を見たら…特に駅伝でのタスキ渡すところがお気に入りです。
また、彼らをつないでいる「アオタケ荘」の存在も大きい。 走る描写も好きですが、アオタケ荘でワイワイやってる彼らを見るのも楽しかったです。
…とまぁ語り始めたら止まらなくなりそう(笑)
今まで読んだしをん作品の中ではダントツに『月魚』次に『まほろシリーズ』がお気に入りなんですけど、またひとつ加わりました。 これら見てると、ジャンルがどれも違いそれぞれに良い味が出ていて、スゴイなぁと思わされます。今更ですけどね。
読めて良かったです。 好きな作家でも有名すぎると逆に手が出ないアマノジャクな私に読みたい気持ちにさせてくれたsherryさん、何度も言ってしまいますが、ありがとうございます♪
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遅れましたが…
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします＾＾
私も、少しは読まなきゃ…
本の中には、色々な世界がその場に居ながら広がりますもんね♪
by Ｓ_Ｓ (2011-01-07 18:11)
あけましておめでとうございます。
この作品、私も「大 好 き」です！！！
箱根を走るラスト２００ページを
涙でぐしゃぐしゃになりながら読んだのでした＾＾；
語りはじめたら止まらなくなりそうという
ミナモちゃんと同じ気持ちでした。
いい本に出会えると嬉しいですよね♪
今年もよろしくお願いします！
by miyuco (2011-01-07 18:52)
ミナモさ～ん、感想待ってましたっ！
いや～、熱いねっ！！嬉しいよ～！！
私もこの本を読みながら、走りたくて走りたくてたまらなくなりました。
ユキが箱根の下りで体験した走の境地とか、多分一生私は体験することはないんだろうけど、体感してみたい～。
最初はやる気があるのかないのかバラバラだった10人が、だんだんまとまっていく様子には高揚していくよね！
一人一人が丁寧に描かれていて、ドラマ性豊かで読み応えがあるよね！
泣きどころもいっぱいで、うるうるしっぱなしでした。特に本戦が始まってからは何度も決壊でした！
あ～ミナモさんの感想を読んでたら、再読したくなるよ～！
ミナモさんが気に入ってくれて嬉しいです♪
でも私にしをんさんと出会わせてくれたのは、ミナモさんだから～＾＾
こちらこそありがとうです！
ところでこの本はやっぱり単行本の表紙がいいよね！
私も図書館で借りたけど、あとから買いました。手元に置いて何度も再読したいし♪
映画、2時間ちょっとに総てを入れるのは無理なんだよね。
描かれないエピソードがもったいないんだけど、でも面白かったよ。
走の走る姿が美しかったです＾＾
私はね、神童とユキが好きなんだ。神童はあの穏やかさが好き。
ユキは6区の家族が応援に来てたところで涙だわだわ～でした。
でも、青竹のみんな、大すきです＾＾
by sherry (2011-01-07 22:29)
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます！
無事（？）宿題も終わりつつあります。ラストひとつの量が半端ないのはここだけの話……。
私は去年ラノベばっかり読んでました。上橋菜穂子さんのファンタジーが大好きでよく読んだんですけど（「獣の奏者」とか「守り人」シリーズとか）少女小説には遠く及ばず……。
今年は「空色勾玉」に挑戦しようと思ってます！
そして偶然でビックリしたんですが、私が今読みたいと思ってる文庫本も三浦しをんさんのなんです！！
「ロマンス小説の七日間」って知ってますか？
今日本屋行って買ってくる予定♪
そうたとえ連休明けがテストでも！（汗）
長くなってしまいました(^^；)
今年もミナモさんの記事楽しみにしてます。ミナモさんが紹介している未読の本は全部読みたくなってきますw
今年もよろしくお願いします！
by momo (2011-01-08 09:32)
>Ｓ＿Ｓさん
明けましておめでとうございます＾＾
私は今年はあまり本に夢中になりすぎぬよう励みたい…ですね(笑)
それでは、本年も宜しくお願いいたします。
by ミナモ (2011-01-09 20:39)
>miyucoさん
明けましておめでとうございます。
わー！良いですよね、この作品♪ 私も後半は泣きながら読んでました…///
今この記事読み返してみれば、「もっと冷静に書けないのか・・」とヘコみかけましたが、きっと今書いても読んでた時の熱気を思い出して同じコトになってたかも(笑)
本年も宜しくお願いいたします。 今年も良い本と出逢えますように…☆
by ミナモ (2011-01-09 20:42)
>sherryさん
今読み返すと相当ｱｲﾀﾀ…な感じに見える記事ですが、きっと今書きなおしても読んでるときの興奮を思い出して同じような暴走がちの記事になってると確信してますっ！何 でも喜んでもらえてちょっと報われたかも(笑)
私もうれしいです☆
きっと経験できないだろう描写を、こうも良いなと思えるしをんさんの手腕にい脱帽ですよっ！ そう、ドラマ性！ とても熱いドラマを見せてもらいました…!!
うん、私も本戦始まってからは最後まで泣きながら読んでました＾＾； いやー、涙が止まらなかった(笑)
ｱﾏﾉｼﾞｬｸ気質な私には本作はもうしばらく寝かせていたかもしれないので…後押ししてくれてホント嬉しかったの＾＾*
やっぱり直で見たら欲しくなってきた（涙） うーんうーん…年末まで我慢できるかな(笑) 駅伝間近になったら買ってしまうかもしれません。。
映画もいつか観てみたいな♪ 2時間弱という時間の制約からどんなドラマが観れるのか…楽しみっ。
その二人も好きー！ 最初こそ神童・ムサ・キングの仲良しトリオだと思っていたのに、いつの間にか神童・ムサの神聖な感じの絆がスポット当てられててｱﾚﾚと思った記憶が…ｗｗ ビジュアルだったら絶対美青年でしょう！←
ユキのその場面は私も泣きました。 その後のタスキを繋ぐ場面も。思い返せばほぼ泣きまくりだ(笑)
も！青竹メンバーひっくるめて大好きです！
by ミナモ (2011-01-09 20:54)
>momoさん
明けましておめでとうございます。
私も残りの時間をムダにせぬよう励んでます。私、なりにですが…(笑)
momoさんもラストスパート頑張ってくださいっ。
上橋菜穂子さん、素晴らしい物語を生みだしてくれる作家ですよね♪ 『狐笛のかなた』は読まれましたか？ 素敵な和風と仄かな恋を楽しめる物語ですよ♪（と宣伝しつつ…もう読まれてたら恥ずかしいですがｗ）
ああっ勾玉三部作！これは、…良いですよ。 言葉にするのが難しいですが、学生のうちに読んだ方がより楽しめると思います♪ momoさんは3作のうちどの話が気に入るか気になります＾＾*
わぁ～そうなんですかっ。 三浦しをんさんは文章が洗練されていて読みやすいし、何より物語にすぐ引き込まれるくらい面白くて大好きな作家です♪
ロマンス～も面白かったなという記憶が。というか、今まで読んできたなかでいまだに外れには出逢ってない、かもｗ ある一人の女性の妄想がとても面白かったですよ～。
ありがとうございます。 そう言っていただける方がいるからこそ、怠けずにやってられるブログでもあります(笑)
今年は例年よりもペースがダウンしがちですが、気が向かれたら立ち寄ってやろうくらいの気軽な気持ちで訪問してもらえたら嬉しいです＾＾
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
by ミナモ (2011-01-09 21:05)
ミナモさん、こんちわ♪
神童は美青年だよね！私もそんなイメージで読んでたよ。
でも映画はそこだけがちょっと残念なんだ（俳優さん、ごめんなさい）
ムサとの関係はまさしく絆！
友情と言うより静かで確固としていて「神聖な感じの絆」と言うのが
ピッタリくるね～。うんうん♪
by sherry (2011-01-10 15:16)
>sherryさん
こんばんは～。
あれっ映画は違うんだ（修正修正…っと）。でも原作じゃ薄幸の美青年って感じに勝手にイメージしちゃってますよｗ
思わずニヤリとしちゃうのはニコチャン先輩とユキ先輩で満足してるので、ムサと神童の友情は神聖…な気持ちで見てました←
by ミナモ (2011-01-11 19:19)