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五條瑛『心洞-Open sesame-』 [読書]

心洞―Open Sesame (双葉文庫)

心洞―Open Sesame (双葉文庫)

  • 作者: 五條 瑛
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 文庫

家出少女のエナと“鳩探し”をさせられている同居人のヤスフミ。二人の住む新宿では、若者たちが「ドゥルダ」と呼ばれる謎の占い師の虜となり、新種のドラッグに酔いしれている。彼らはみな、心にとてつもなく大きな空洞を抱えている。「R/EVOLUTION」=革命小説シリーズのOにあたる第3弾。

革命シリーズ第3弾。
突き刺さるような痛みと、苦味と後悔が残るラストだった。
つまりは少女と青年の純愛。気づけなかった代償。 周囲で蠢く欲望、思惑。
エナとヤスフミの、生ぬるいような―言葉でくくれないような曖昧な関係が好きだったな。 この濃厚かつバイオレンスな舞台と、その上で動く人間たちの中では癒しとも言えるものだったかもしれない。 いつかこの関係に終止が打たれるだろうなと想像しつつも、このままでいて欲しいと思わずにはいられなかった。

今回も素敵なキャラたちが投入。多国籍の少年たちで形成されているuk-Xってチームがとても気になる。今後どう絡んでくるのかな、というか絡んできてほしい。 リーダー格のキラはすみれと仲が良さそうだし(悪友という文字がお似合いのような)。もっと出番ありますように。
あと、まさかのO川さん再登場。あれっ、こんな妖しい人でしたっけ。 とても破滅的な匂いのする人だ。 亮司を陥れた人だとは、1巻の時点では思いたくなかったけれど、あの時の彼と随分雰囲気が変わった気がします。 いや、私が見抜けていなかった…だけ?

2010/8読了[グッド(上向き矢印)] *拍手ボタン
…このシリーズ、ほぼ全部単行本で借りて読んでいるから、未だに文庫書下ろしにを読めずにいます…。『断鎖』と『紫嵐』は読んでるんだけど…読みたいー(もだもだ)。


タグ:五條瑛
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コメント 2

marie

おはようございます^^

秋の夜長、読書はいいですね♪
私はもっぱら食欲の秋です^^;
by marie (2010-10-16 09:38) 

ミナモ

>marieさん 
おはようございます~^^
読書の秋といいますよね♪ 最近減退気味な読書欲も、だんだん
復活してきました!笑
あ、もちろん食欲の秋も忘れずに実行していますw
by ミナモ (2010-10-16 13:12) 

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