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栗原ちひろ『オペラ』シリーズ5-7+短編集 [└ビーンズ文庫]

オペラ・ラビリント―光と滅びの迷宮 (角川ビーンズ文庫)オペラ・グローリア―讃えよ神なき栄光を (角川ビーンズ文庫)オペラ・アウローラ―君が見る暁の火 (角川ビーンズ文庫)オペラ・メモーリア―祝祭の思い出 (角川ビーンズ文庫)  

 

 

 

 

積んであった『オペラ』シリーズ、連休を機に一気に読みました。 とにかくここに書いておきたかった。書きとめておきたかった、気分に駆られました。

病弱体質の薬師・カナギ、美貌の詩人・ソラ、元暗殺者の少女・ミリアンの、3人を中心に廻っていた物語は、前巻のソラ捕縛を機に大きく変化。 (「魂の片割れ」である姉のデクストラとミリアンの邂逅と触れ合いは、とても印象に残ったなぁ)
個々のキャラはそれぞれ好きなんだけど、私がこのシリーズで盛り上がるのは、やっぱり他者との掛け合いが最っ高に好きなんだよなぁと。 カナギ、ソラ、ミリアンを筆頭に、バシュラール、シュナル、ラングレー。 それぞれの関係性が非常ーにくすぐられ、熱くなった。 特にカナギとソラの間にある絆…には、ちょっとこみ上げてくるものが。 もちろん、カナギとミリアンのゆっくりと育まれていく温かな感情は素敵だし、バシュラールとラングレーの友人関係も好き(段々ラングレーが友情を大事にする奴だとわかると…もう、ねぇ)。

正直、この世界を構築している設定とか、あまり呑み込まずに読み進めてしまった節があります。 光魔法協会とか、帝国とその周辺の勢力図とか…。

なので、途中はわりと読み進むのが遅かったりしました。2巻から途中まで。 でもそこから、のみこまれたんだよね。そして、ラスト。
はぁ…凄かった。最終巻のラストシーンを読み終えたとき、すごく、満たされた。 世界がこんなにも美しく、切なく、嬉しい気持ちでいっぱいになるなんて。
一抹の悲しさと寂しさを胸に秘め、明るい希望の心を持ったラストには感激した。

というわけで、読メで流し読みしたコメント(時々ネタバレ踏むので…)にしたがい、短編集を最後に読んで正解でした。 これはラストまで突っ切るしかないって。
それに、旅をしていたころの3人の軽快なやり取りが結構懐かしくて。読めて良かったです。

2010/8読了☆


タグ:栗原ちひろ
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