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長野まゆみ『白いひつじ』 [読書]

白いひつじ

白いひつじ

  • 作者: 長野まゆみ
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 単行本

進学のため上京した鳥貝は、大学で出会った学生に、ある男子寮を紹介される。二階建ての洋館に住まう“おとな”な男たちに、鳥貝は翻弄されるばかり…。生意気で才気溢れる青年たちと素直で愛らしい少年。長野まゆみワールド全開。

あー…これは、好きだなぁ!!
最近気づいたら長野さん読む頻度が高いんだけど、これは特に当たりだった。
感情の機微を細やかに描いていて、独特の閉鎖的な物語だったからか、人間関係にどっぷりはまった。耽美さと洗練された空気がうまく一体になってたと思う。不快感を感じられない程度の接触がさりげなく 自然で、良かった。
純粋というほど無知ではなく、恋愛というには未熟なかれら。

初登場から百合子くんの言動に振り回されっぱなしでした。 ああもう、可愛い奴め!
最後もウヤムヤにしない綺麗な終わり方で、とてもいい気分で読み終えました。 ふわふわ足の着かない気分にさせられるまま放置、が度々でしたので…長野さん…。 今までの謎が最後にきて明らかになって、納得と安堵の気持ちが半々。

それと、この作品も食事…食べ物が美味しそうに描かれていましたね。 オムレツを自分で作って、食べたくなったよ! 料理を美味しそうに描く作家さん、好きです。ちょっと『妖怪アパート』思い出すな。ルリ子さんの手料理。

2010/8読了[黒ハート]


タグ:長野まゆみ
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sherry

ミナモさ~ん、こんばんわ^^

コメント、ありがとう!遊びに来ました^^
白いひつじ、すごく良かったです♪

「純粋というほど無知ではなく、恋愛というには未熟なかれら」
う~ん、いいこと言うなぁ~。
鳥貝が百合子に翻弄され惹かれていくことに感情移入しちゃって
私も百合子の虜ですわ・・・笑
二人の触れ合いも露骨になり過ぎず、ドキドキときめく、これくらいが
いいなぁ~と思います~^^

終わり方、同感です!気持ちよかった♪
夏目のことは残念だったけど、とても納得な終わり方だったなぁ。
鳥貝の気持ちも百合子に向きそうだし・・・指輪もね~ペアだったのね~笑
これからの大学生活がすごく楽しそうで羨ましいわ~笑

あとご飯はどの作品も本当に美味しそうで体に良さそうだよね!
このオムレツなら作れそうだけど、豆乳は常備してないわ~。
長野先生ご自身も体に良くて季節感溢れる美味しい食事を
してそうだなぁ~と、ブログを見てて感じます^^
by sherry (2011-02-14 22:56) 

ミナモ

>sherryさん 
こんばんは~。最近読メは出不精気味でして、あまりお気に入り一覧を見ていないのですが、見知った大好きな本を見かけたらついコメントしてしまいました><* sherryさんも気に入ったようで嬉しいですv

いやぁ、毎度自分の書いた記事を読み返すのは恥ずかしいですね(笑)
最初は鳥貝視点で見ていたのに、感情移入して同調したら…もう虜になってしまったw しかもだんだんと百合子側で見るようになったなぁ。
露骨すぎず、しかも消化不良でない終わり方だったので非常に好みの一作でした☆

夏目兄さんはね…もっと出番があるかと思ったらそういう真実で…、少しショックだったけれど、でも良い終わりで良かったなぁと!
きっと鳥貝はあの指輪ずっとつけてるんだろうなぁと思うとニヤニヤしちゃいますよ!!←
長野先生のブログは拝見してませんが(今存在を知った)、やっぱり料理に精通してるからこそ、ああいった美味しそうな料理の数々が書けるのかなぁと尊敬のまなざしを送ってしまいますね。自分、料理は得意とは言えないもので…(笑)


by ミナモ (2011-02-15 22:45) 

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