SSブログ

三浦しをん 『ロマンス小説の七日間』 [読書]

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 文庫

あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説の主人公たちにぶつけてしまう。原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つの物語は互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に!


女領主アリエノールと、彼女の夫になる騎士ウォリク。そしてその従者シャンドス。ロマンス小説の幕開けか、と思っていたらそれはあかりの翻訳していた物語だった。。最初から少し騙されて気分^^ ものっすごくベタでこれから…ってときに現実に引き戻されて「早くロマンス小説部分をー!!」とウズウズしながら読みました。
勢いのままに翻訳と違った物語を創作していくあかり。私もシャンドスが気になる人だったから彼の出番増していくのは(ロマンス小説においては)誤算で嬉しかったんだ。でもこんな役回りなのか…! ちょっと泥沼一歩手前に陥ってる。 アリエノールたちの創作の世界の話はどうなってしまうのか、それと並行してあかりの恋愛模様も複雑になってきてぐぐいって読みました。

面白かった…?のかな、たぶん、面白いってところまでいってるような…。区別はできない、曖昧。この人の、女性視点の物語は苦手なのかもしれない。というよりも、エッセイの文章とこの本の文章が、あかり=しをんさんと置き換えるくらい似ていた印象があってそこがすごく引っかかってしまった(特に体毛のこととか…笑)。
私はあまりエッセイを読まないから、創作とエッセイ(地の文)を区別するものなんじゃないのかなぁと思っていたから戸惑っていただけかも。少し、モヤモヤした気分。だから面白いと言い切れない部分があって、うー…。。(こういうときに、言葉ってすらすら出てこない!)

 

8/22読了


タグ:三浦しをん
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 3

コメント 2

きみなり

はじめまして。

ずいぶん前に読んだ本だったので、懐かしくて思わずコメント残してしまいました。

読後にこの本の設定はおもしろいなと思ってました(たぶん、思ったはず)^^;;;
by きみなり (2009-08-25 22:24) 

ミナモ

>きみなりさん 
はじめまして、ご訪問ありがとうございます!

出版された時期がわりと前の方ですもんね。
そのとき私はこの方の名前すら知らなかったんですが…^^;
設定は私じゃ考えつかなかったんで素直に面白いと思いましたよ~。
ロマンス小説というものを読んだことがないのですが、
現実世界の物語よりも強く惹かれて読み込んでしまいましたw

コメントありがとうございますv
by ミナモ (2009-08-26 16:21) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。