坂木司 『先生と僕』 [読書]
「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの…?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで…?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが…?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら…?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとしたら…?(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵。あなたのまわりのちょっとした事件。先生と僕が解決します。
先生と僕。先生=隼人(中学生)で僕=双葉(先生兼”生徒”・大学生)。出会いも隼人からのナンパだし^^笑、謎解きもオイシイ所は彼が推理してみせているから、双葉さんが隼人よりも年下に見えるときもあって、そんなちぐはぐな関係がおかしくてツボでした。
謎解き―ミステリといっても、「人の死なない」日常ミステリ? こういうの、好き。 ただ謎解き自体は大方予想がつくものばかりだったんで、もっと手の込んだ仕掛けも見てみたかったなぁとか^^ ほのぼのしていて、そんな空気が楽しくて好きなんだけど。
双葉さんが反撃(抵抗?笑)する「額縁の裏」はいつもの雰囲気と違って、ちょっと火花散る場面もあったりでおもしろかった。ようやく対等にぶつけ合える…のかと思っていたらあんな結末になってしまったよ…!!
作中にたくさんミステリ本が出てきてさらに読みたい本が増えてしまいました^^;
今気になっている北村薫さんの「六の宮の姫君」が一番気になってるんだけど、これシリーズものらしいので第1作目(ってこれがデビュー作なのか)の「空飛ぶ馬」を読もうかなー。
8/21読了
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