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『赤朽葉家の伝説』 [読書]

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/12/28
  • メディア: 単行本

●あらすじ●“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。


読み終えた後、しばらく余韻に浸ってました。濃厚な世界を味わった。女3代に渡る物語、読み応えたっぷり。桜庭さんのはそんなに読んではいなかったけれど、読んできた作品の中でダントツ、好き。

祖母・万葉、母・毛鞠、私・瞳子。前二人の物語がかなり濃かったせいか、終章の瞳子のターンになるとあまりに普通すぎて若干違和感を感じた。のだけど、それも読み進めるうちに氷解。なるほどこれってそういうことね。今までのは前ふりってことなのか!!

どの話も好きだけど、やっぱり一番印象に残って幻想ちっくなイメージが膨らむ万葉の物語が好き。年を経るごとに変わっていくみどりとの関係や、「山の民」への特殊な伝え方。好きだなー。

文庫落ちしたら買おう。


★★★★★


(桜庭一樹作品の感想)
青年のための読書クラブ』(読了:08/02/23)
『赤朽葉家の伝説』(09/01/14)


タグ:桜庭一樹
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Betty

わたしは今日から読み始めました!
祖母:万葉から孫の世代までの歴史(伝説?)みたいですね~読み応えあるボリュームに今から圧倒されています^^;
ラストの展開「これってそういうことね。」って私も今から楽しみになりました♪
by Betty (2009-01-17 19:27) 

ミナモ

>Bettyさん 
おおーなんと!!(≧▽≦///
面白かったですよこれーっ。伝説というか生き様というか、…人の人生を濃厚に描いている物語でした^^*
感想レビュ楽しみにしてまーすっ❤

niceありがとうございました✿


>kaz777さん
niceありがとうございました❤
by ミナモ (2009-01-17 19:51) 

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