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『フィッシュストーリー』 [読書]

フィッシュストーリー

フィッシュストーリー

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: 単行本

●あらすじ●「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。デビュー第一短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。


「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュすとーりー」「ポテチ」の
各作品からの再登場キャラが主人公になったりと、ファンには嬉しい1冊でしたv

今までの伊坂作品を読んでなくても十分楽しめますけど、やはり刊行順で読んでいたこちらとしては、んもう5割増しくらいに楽しみましたww
というか、今までの伊坂作品の中でもわりかし再登場キャラがすごく出張っているんですよー面白かった。「ラッシュライフ」率が高い。再読したくなってきた…!
長編も好きだけど短編も好き。気を抜いて、ら し い 物語を堪能しました。


以下、各話語り。


◆動物園のエンジン
河原崎と行動していて、伊藤の同級生である【私】が主人公。
しょっぱなから知っている人たちの名前を見ると思わずにやけてしまった。
最後の独白にしてやられた感。またやられた…!笑

◆サクリファイス
黒澤が主役!!!(≧▽≦///
いやぁもう大好きな彼がまさかの主役を陣取るとはおもいませんでしたw
厄介な事件に巻き込まれてますね、相変わらず(彼の場合自ら巻き込んでいるようにも見えますけど)。
「だから?」の台詞回しにニヤリとしてしまう。

◆フィッシュストーリー
表題作。この中では一番手の込んだ手法かと。
ジャック・クリスピン老夫婦の単語にまた反応。
最初は時系列にはてな乱舞でしたが、最後にようやくカチリと合わさった。
うわー、おもしろい。

◆ポテチ
書き下ろし。
今村忠志と親分、そしてまたもや黒澤登場。んもう、黒澤祭り!!(≧▽≦///
あと、泉水も少し活躍。出てきてはいませんが。
今村の性格に和みます。今村と大西の変な組み合わせ、また見たいなぁ。ベタベタ、ではない微妙な距離感。
最後のオチに唖然ときたけれど、あの展開に少し救われた(報われた)気分。
最後がこれでよかったなぁ。

来春には「映画 アヒルと鴨のコインロッカー」の監督が本作品を映画化するそうで!!
しかも多部未華子さんも出演とは!!観ます。少し遠くの映画館まで行きますが。
アヒルと~は評判良いそうなので上映まで間に合うように今度観てみようかな。


★★★★(黒澤さんが主役!!❤)


(リンク作品)
→『オーデュボンの祈り』(伊藤)
→『ラッシュライフ』(黒澤・今村&親分・老夫婦)
→『重力ピエロ』(泉水)
→『アヒルと鴨のコインロッカー』(河原崎)


タグ:伊坂幸太郎
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