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「Sweet Blue Age」 [読書]

Sweet Blue Age

Sweet Blue Age

  • 作者: 有川 浩, 角田 光代, 坂木 司, 桜庭 一樹, 日向 蓬, 森見 登美彦, 三羽 省吾
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: 単行本

できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語――。有川浩、角田光代、坂木司、桜庭一樹、日向蓬、三羽省吾、森見登美彦。いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック集。

アンソロジーというものを読んでみました。結構面白いね。
各章ごとに書き手が変わっているから語り口調もノリも違っていて新鮮で楽しめましたv
『青春』をメインテーマとしたお話。ですかね。
青春といっても一様ではなくて。思いっきりバカをやったり、体張った恋をしたり。ありふれた日常の中で感じた思いや衝動が、手に取るように感じました。ああ、これこそ青春。
以下、著者別感想。

あの八月の、/角田光代
初めて読んだのですが。ううむ、こう、青春のあり方も色々あるなって思いましたね。私はわりと純粋なお話ばかり読んでいたんだなと。淡々とした文章なのに、青春にかけた恋愛がものすごくリアルに取れて熱くなりました。何も考えずにただ、恋に全力でぶつかっていく彼らに、少しの羨望を。

クジラの彼/有川浩
これ、単行本化になったんですよね。自衛隊3部作がまだ読んでないので単行本版のクジラはしばらくおあずけですが、もう…めちゃくちゃよかったです。ベタで甘ーいお話だいすきッ!全部通して、こんな甘ーくて純粋?なお話はこれ以外ないですね!^^単行本が楽しみです。
このアンソロジーの中ではベスト1です。

涙の匂い/日向蓬
恋をしたら、そのままゴールインな展開を望んではいませんでしたが。…小さい頃の恋って実らない、逆に実らない方がいいって言うのかなぁ。「この子とあの子がくっつけ!」って、最近の私はそう思っていたと思うけど(今もそんな気持ちはあるが)、それでもやっぱり、ただ好きってだけじゃいけないのかなって思うようになりました。

ニート・ニート・ニート/三羽省吾
学生のとき、異色な人が一人や二人、いやしませんでしたか?(や、まだ学生生活は終わってませんが。)私はそんな彼らに憧れを抱いていました。みんなと、普通と違っていたから。よく考えれば学校と言う閉鎖された環境のなかの普通は異常な気もしますが…。このお話はそんな”異色”だと感じていた彼らのその後のお話を妙にリアルに書かれていたような気がしました。

ホテル・ジューシー/坂木司
先日、「シンデレラ・ティース」(以下、歯)を読んだばかりだったので、とっつきやすかったです。このお話は、歯の主人公・サキの友人として出てきたチョイ役のヒロちゃんの、夏のお話でした。(読んだ方は分かると思いますが、沖縄でバイトをしてるときのお話です。)自分からみて、すごいなーと思っていた人でも、実は案外自分とそう変わりないんじゃないのかなって思いました。これを読んだ後、また歯を読みたくなったり。

辻斬りのように/桜庭一樹
題名読んだときは、何かの時代劇とか舞台にした劇ものかなーと微塵も当たっていない想像をしていたので、読了後はぼけーとしてました;嗚呼…辻斬りって、そういうことかぁ。。。この続編が「少女七竃とかわいそうな大人たち」(であってる?)らしいです。私は最近「少女には向かない職業」を読んだばかりなのですが、この作家、なんか、こう、インモラルな内容が多いのに、文章が綺麗に感じてしまう部分があったり。どこがどんな風にとか、ずばっとはいえないのですが、そんな変な感覚を味わいたいから七竃読んでみようかしら。

夜は短し歩けよ乙女/森見登実彦
これも単行本化になりましたよね。この作者の文章は初めてよんだのですが…論理的かつ説明ちっくな文章を読んでると納得しかけるのですが、要するに、この物語の男主人公はストーカーまがいをしているのでは?と読み終わってしばらく経った後、ふと思ったり。や、面白かったですよ。特に想いを寄せる相手がものすごい酒豪というのが(あんなに熱く語られたら、ねえ)。嗚呼、単行本の方も読んでみたいなぁ。
 

私は割りと、好きな作家ができたら、その人の本をとにかく読み漁りますからね。。。
ああ、私、全然読んでないんだなぁ。
オススメな作家もしくは作品がありましたら、是非是非紹介していただきたいデス。

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コメント 4

香穂

たねさん、こんばんは!
またまたniceご馳走さまですv
今度お邪魔させていただきまする。
by 香穂 (2007-09-16 21:26) 

和-nagomi

さくさん、初めましてこんばんは。“753”と申します。

S.B.A、イイですよね!
ワタシ、この手のオムニバスは立ち読みで済ませちゃう
コトが多いんですけど、コレは「即、買い」でした☆

単行本の「クジラの彼」を見送っているのは正解ですヨ!
自衛隊3部作の「空の中」と「海の底」を読んでからの方が
絶対いいです(≧▽≦)b
この2作のキャラクターの後日談が収録されていますので。

「少女七竈と七人の可愛そうな大人」は文芸って感じです。
桜庭さんは「赤朽葉家の伝説」で今年の直木賞候補に
なっていますから。
七竈~は各章毎にころころと視点が変わります。
特に○○の視点で物語りが進むところにはスゴイなぁと
感心してしまいました ( ̄▽ ̄;

森見さんの「命短し歩けよ乙女」の単行本はワタシ、
積みっぱなしです f^_^;)
でもこの短編の雰囲気からして、楽しそうな作品ですよね☆

ハードカバーのアンソロジーは本屋でお話ごとにお店を
変えたり日を変えたりして読みきってしまうことが多いです。
(ヤな客だ…)
そうするとおサイフにも優しく、新たな作家さんとの出会いの
きっかけになりますヨ!

それでは長々と失礼しました m(_ _)m
by 和-nagomi (2007-09-16 21:45) 

香穂

和-nagomiさん、こんばんは~
お返事遅くてごめんなさい!懲りずにまた来ていただけたら嬉しいッス。
753さん、でよろしいのかしら?
はじめましてーvさくと申します(が、名前を変更する予定デス..)
タメでいいっすよv
私は図書館の予約で読んだんだけど、即☆買いまちた笑
いやー、どれもすんごいよかったですよねぇ!
只今自衛隊3部作予約中です!(金欠で…)予約数300人以上だけど、もうワクワク楽しみにしてるよー^^

赤朽葉家の伝説も絶賛予約中♪
でも、こっちの方が予約数が…いっそのこと買おうかとマジで悩んでます笑

命短し歩けよ乙女、積読状態ですかぁ~
それを私にプリーズっ! 苦笑
うん、確かに面白そう。読みたい~~~~


ふむふむ、なるほど。
そういう手がありましたか。(←今まで気ぃつかなかった;)
私は漫画雑誌とかコンビニで堂々と立ち読みしてたのに…!
参考にするねーv
今度またお邪魔するっすー^^
by 香穂 (2007-09-23 00:44) 

ミナモ

>brintenさん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-08-19 13:07) 

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