シンデレラ・ティース [読書]
サキは大学二年生。歯医者が大嫌いなのに、なぜかデンタルクリニックで受付アルバイトをすることになって…。個性豊かなクリニックのスタッフと、訪れる患者さんがそれぞれに抱えている、小さいけれど大切な秘密。都心のオフィス・ビルの一室で、サキの忘れられない夏がはじまる。
なんか、『小さい』と自分のことを言っている主人公・サキの気持ちにすごく共感できた話でした。
坂木司の作品は、引きこもり探偵シリーズや切れない糸を読了しているのですが、初めての女の子からの視点で描かれた作品。
なのか、結構親近感が湧いたり。や、男性の方でもオススメですよ?
歯科クリニックの受付嬢のアルバイト、という(私にとっては)珍しいアルバイトをすることになったサキの、ひと夏の出来事が各章ごとに書かれていました。
坂木司の書く作品はどれも暖かい雰囲気を味わうことができて好きなのですが、今回はちょっと傾向が違ったらしく、歯科クリニックの一員である四谷との関係が徐々に変わりつつあって…と、なんだか恋愛風味になっていたので、ちょっと新鮮でした。
ちょっととっつきづらくて、でも不器用な優しさがある四谷が、どうしても引きこもり探偵の鳥井を思い出してしまったのですが、こんなちょっと影のあるいわゆるツン●レ(と言うのかどうか微妙ですが…)のような男性との恋愛が好きだったりするので、満足に楽しめましたv
(…なんか、”ちょっと”ばっかり言っている記事になってしまいましたね…反省;)
たねさん、niceご馳走さまでした~v
by 香穂 (2007-09-09 00:35)