『宝石商リチャード氏の謎鑑定』辻村七子 [読書]
大学生の中田正義は、酔っ払いに絡まれている宝石商と・リチャードを助けたことをきっかけに、隠し持っていた宝石の鑑定を依頼することなる。絶世の美貌を持つ宝石商と直情型の真面目な青年が、宝石にまつわる謎を解き明かす。
面白かったー!!良いコンビものでした。
初読み作家さんですが、初めて読む人の文章はとても新鮮だなぁとしみじみ。進め方も登場人物の話し方や台詞回しも目新しくって面白い。…にしても面白かった。
宝石をめぐる人間関係が、ほろ苦さが残りつつもあたたかみのあるドラマがあって、夢中になりました。+単純に宝石への探究心が出てきてわくわくしながら読んだ!宝石にまつわる蘊蓄が登場人物の話に絡んで繋がった時も良かったけれど、宝石という新しい知識を吸収できるのが面白かったなー。宝石にも和名があるんだね・・話に出ていた「ざくろ石」という言葉がとっても粋な響きで好き。
主人公の誤解を招くような発言が玉に瑕だけど、素直さ故と思えば微笑ましい…のかな…。態度が分かりやすい助手と、感情が分かりにくい(けど、読み進めるとクセが分かってきて読者にとっては分かりやすくなってきている。。)雇用主という楽しいコンビが増えました。続き出てほしい!
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