『レディ・ガンナーの冒険』茅田砂胡 [読書]
「義を見てせざるは勇なりきり、です!」 幼馴染みが意に沿わない婚約をさせられそうになり、偽装婚約を立ててほしいとの手紙が送られてくる。ウィンスロウ家の令嬢キャサリンは、その性急な内容に首をかしげるも窮地に陥っている友人のため旅立つ決意をする。シリーズ第1巻。
痛快で、楽しかったー! 義のため人のために行動する…って、なんだろう少女版水戸黄門のような印象を受けた。
『茅田砂胡前仕事』を読むにあたり未読のシリーズを読んでみようと思い、ちょうど新装版1巻の本作が目に入ったので読んでみた。 動物に転変できるような種族の人たちが共に在る世界は想像するだけでも非日常な光景で楽しかったなー。主人公キャサリンが旅の用心棒として雇った4人組はひと際スペシャルらしく、それぞれが持つ能力の特異さに所々で驚かされた。でもまだまだ顔見せの部分が大きかったかな。キャサリンと彼らの関係が今後どんな風に発展していくのか気になるところ。
あともう、茅田さんといえば芯の強い女性を本当に素敵に描くなー! 珍しく(?)他シリーズと比べれば、平凡に近いヒロインではないかなと思ったけれど、肝っ玉が据わったお嬢さんだよ! 見た目や特殊能力が個性溢れる周りに引けを取らない魅力的な少女の一貫した姿勢に、終始引っ張られるように読んでしまった。
ひとまず、一巻完結になってたけれど、これはもう続きも読まなきゃ。新装版待つのがもどかしいと思ったら、もう(旧版の)2巻手元にある不思議ー…。
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