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『首の姫と首なし騎士 いわくつきの訪問者』睦月けい [└ビーンズ文庫]

首の姫と首なし騎士  いわくつきの訪問者 (角川ビーンズ文庫)

首の姫と首なし騎士 いわくつきの訪問者 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 睦月 けい
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/12/28
  • メディア: 文庫

”苦しくても辛くても、諦められない。貴方なら、わかるでしょう” 国王様と第2王子が不在となったフォルモント国。非常事態のため、末っ子娘のシャーロットは兄王子レイフォードの政務のお手伝いに大忙し! 慌ただしい上に、何者かに命を狙われ…。 シリーズ第2弾。

おもしろいなー!

おそらく最近はまった「黒猫」シリーズの影響で、ほんのりラブ成分を求め手に取った(どこかのサイト様(失念)でかじった知識…)。1巻読んだのが約2年前で、内容うろ覚えだったので最初から読み返してみたけれど淡々とまではいかない落ち着いた雰囲気がやっぱり好みだった。ヒロインが次期国王を選定する役割を担っているものの、第一王子は妹が絡まなければ自国に興味は無いし、弟王子は拘束の身であるしで…最終的にはシャーロットが女王になるんだろうか。うーん、この物語がどう落ち着くのか気になるな。

あと、メインの女性キャラはヒロインのみの状況で安易にハーレム化しない構図が好き。今回登場した二人の男性陣(シャーロットの元教育係の幼なじみ、愛人を二十人抱えると噂の麗しい求婚者)も、設定だけ見ればありふれた気がするものの、それぞれ恋愛とは違った感情や思惑を以てシャーロットに接したのが予想外だった。今後、そのベクトルが変わるかもしれないけれども! 特に求婚者であるセシルの人となりは今後厄介さを増しそうな予感。

気になっていた”首なし騎士”との関係も、噂通りのほっとできるようなあったかい関係が築かれていてニヤニヤ。ラブまではいかないけれど、お互い気にかけていたりと最初より距離が縮まっていた。甘ったるいのが欲しくなったと思ったら兄王子が補完してくれるしで調度良い。まぁ、読み進めるうちに「もっとラブを!」とも言いかねないほど貪欲になりそうだけれど・・・・・・。 


タグ:睦月けい
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