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『RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと』荻原規子 [読書]

RDG6 レッドデータガール    星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)

RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと (カドカワ銀のさじシリーズ)

  • 作者: 荻原 規子
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/11/28
  • メディア: 単行本
文化祭の混乱を沈めたことが決定的となり、世界遺産候補者は泉水子に決まったかに見えた。しかし姫神の予言を慮ったうえで泉水子が下した決断は…?シリーズ最終巻。

ここにきてようやく地盤が固まった印象。主人公たちの道行きは絶対安定とはいえない不確定さはありつつも、ひと回りの季節を経て確かに変わった事もあって。課題や謎はまだ残っているもそれはそれで良しと思える終わり方でした。
後書きで「この世とはどういうものか、何があるのかまだまだわからないから、もうちょっと生きよう」と小さな、それでいて大切なことを改めて感じるきっかけになったシリーズ。

思わぬ深さが伺えて考えさせられる事もしばしばありましたが、基本はボーイミーツガールの青春ものだったなと。泉水子の成長と恋が彼女なりのペースでじんわり進んでいって、その進み方が心地よかったです。しっかし、日本古来の要素が現代にも顕現して動く日本ファンタジーは面白かったなぁ。また何かしらの形で読みたいです。
タグ:荻原規子
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