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『薔薇の純情 背徳の黒き貴公子』響野夏菜 [├コバルト文庫]

薔薇の純情 背徳の黒き貴公子 (コバルト文庫 ひ 5-92)

薔薇の純情 背徳の黒き貴公子 (コバルト文庫 ひ 5-92)

  • 作者: 響野 夏菜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/11/30
  • メディア: 文庫

銀糸のような髪と菫色の瞳を持つジェーンは教皇庁に所属するヴァンパイア・ハンターだ。明るく元気でおしゃれ磨きに余念がない(惚れっぽい所が玉に瑕)相棒のアニーと共に、吸血鬼に狙われていると噂される伯爵令嬢のもとに訪れるが…。

女の子たちが活躍する話は楽しい!

ダブルヒロインもののお話を読むのって久しぶりかもしれません。見た目も趣味も系統が違う少女二人がそれぞれの個性が光っていて、彼女たちの遣り取りは見ていて面白かったなぁ。それに吸血鬼が登場する舞台なので、言わずもがな艶のある背徳的な雰囲気は私好みでしたし、仄かなロマンス要素もぐっときました。耽美とか薄暗い雰囲気とかどこか背徳的な空気に弱い私ですが、今回の事件はまさに当てはまってましたねー。

ヒロインの片方・ジェーンの秘密は匂わせたままで引いてしまっていたので、けっこう明らかなものの、その事実が相棒のアニーや惹かれている同僚の青年にどう関わってくるのか気になるところです。
あと、直球なまでの仇の存在感が素敵ですよ。美しく咲いてこその悪の華。ということで、仇との絡みも気になるのでぜひ続きを!お待ちしてます!!
タグ:響野夏菜
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