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『恋のドレスと陽のあたる階段 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』青木祐子 [├コバルト文庫]

シャーロックから求婚され戸惑うクリス。身分の差を越えて共に居られるために、二人はシャーロックの実家・ハクニール家へ訪れるが…。シリーズ第19巻。

ああ、クリスは強くなった。

前巻から、次は最大の障壁とも言えるハクニール公爵家へ乗り込んだ二人ですが案の定苦しい戦いのよう。今までのお話でクリスたちに好意的な人たちも敵に回ってしまうのは心苦しかった…し、クリスが悪意や妬みに晒されているのを見るのは辛かったです。自分が笑われものになるって、けっこう重い。 けれど、今回は思っていたよりも大丈夫でした。著者曰く「深刻なケンカ」の頃が、よっぽど個人的に一番打ちのめされてダメージを受けていたよ。。というのも、クリスに救われたんだなぁ。彼女の芯からの強さ、成長ぶりに助けられました。

逆にシャーロックには…いえ、基本彼も応援してるんですけど、こう、時々残念な目で見てしまう…愛あってこそ、ね! 今回はあまりにも間が悪いというか、彼自身も無自覚の地雷を踏むというか…不運が重なってしまって少し可哀想なほどでした。あきさん、ナイスシーンを選んでくれました(笑)
というか、あれだけ恋し愛し合っているのにそういやまだ求婚の返事もらってないんだなぁ。。ローストビーフも未だ叶わずだし…シャーリー色々と我慢してるよ。
…何度も思うけれど、シリーズ開始時は絵に書いたような理想のヒーローに憧れながら読んでた自分がいたんだよね。

この巻を読むまで、大分時間がかかりました。ドロドロしい展開が待ち受けているだろうと思い、中々一歩踏み出すことが出来ませんでしたが、それでも読みたい欲が上回り。読み始めたらあっという間に夢中になったよね!やっぱり大好きです、このシリーズ。


タグ:青木祐子
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