『犬はどこだ』米澤穂信 [読書]
銀行員から一転、犬捜し専門の事務所を開いた紺屋。しかし「行方不明の娘を探し出してほしい」と断れない筋から依頼を受けてたことをきっかけに、紺屋には厄介事が降りかかってきて…。
犬どこいった!
諸事情で犬捜し専門の事務所を開いたはずが人捜しからどんどんきな臭い展開に行かざるを得なくなってしまった紺屋さんに一抹の哀愁を感じます。。話の広がり方が面白さと不安が交互に盛られていく。 そういや、彼を慕って事務所に飛び入りした高校時代の後輩・ハンペーとの関係が探偵と助手かと思いきや彼は彼で単独の「探偵」をしているわで、独立した探偵二人が捜査に乗り出してたのが意外でした。コンビという印象はけっこう薄かった。ホームズが二人居る。
苦味が残る…というより思わず背筋が凍るような感覚を感じつつ読了。ネットの世界が現実に侵食する恐怖は、可能性がナキニシモアラズ。
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