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嬉野君『金星特急6』 [少女小説]

金星特急 (6) (ウィングス文庫)

金星特急 (6) (ウィングス文庫)

  • 作者: 嬉野 君
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2012/06/08
  • メディア: 文庫

シリーズ第6弾にてクライマックス間近。待ち望んでいた再会後もよりいっそうに緊迫感と糖度MAXという稀な事態を引き起こしてます。ぐわー! 見せ場盛り沢山な中特にグッと来たのは、兄弟の再会とあの二人の距離がついに!だった(挿絵付き)所。錆丸、砂鉄、ユースタス主要メンバーを固めるキャラクタ陣にも胸熱な場面がついていて、ああもうどうしたらいいのだろう。好きすぎる。夏草と殿下の場面とか、無名の独白とか、色々と覚悟がうかがえて…。誰もが無事に済まない状況になっている。全員が顔合わせた時に何が待ち受けているのか…考えただけで怖い。断ち切れない思いは深くて苦しい。

歯止めが効かなくなってきた砂鉄の実妹・彗星に、退場したと思っていた伏兵の反撃の一言、黒耀の狙い…。不安要素が色々積もる中、次で最終巻。本当に?! 世界を揺るがす、命がけの大恋愛は叶うのか。この物語に安穏とした結末が訪れるのか。今すぐウィングス本誌を買う欲望と戦いながら、最終巻に臨みたいと思います。 振り返ってみれば金星特急1巻が発売してから丸2年。キャラが増え、一人一人にドラマがあって、目が離せなくなって…囚われっぱなしです。

「辛いわね」
ぽつりと呟いた。
好きな人が自分の方を見てくれないのは、こんなにも辛い。


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タグ:嬉野君
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