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『火村英生に捧げる犯罪』有栖川有栖 [読書]

火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)

火村英生に捧げる犯罪 (文春文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/06/10
  • メディア: 文庫
作家アリスシリーズ短編10冊目。バラエティに富んだ短編集。超短編も混ざった全8編。馴染みの顔がちょくちょく登場して絡んでくるのが楽しい。推理は相変わらずアリス並に外れるけれど、トリックの視点が面白くて読み続けてしまうシリーズです。お気に入りは「鸚鵡返し」「あるいは四風荘殺人事件」「殺意と善意の顛末」「火村英生に捧げる犯罪」。特に表題作は、タイトルで既にやられた気分に。

にしても今回、アリス推理に対して警察側が評価をする台詞がいっそ清々しいくらいにあけすけで笑った。あぁ、世話になってる火村准教授が居る手前喋れなかったんだなぁって(笑)ここに来て思い至りました。いつもアリスが推理を話す時は大人しく聞き入っていたけれど、やっぱりそう思ってたのかと。 あと数冊で刊行しているシリーズは読み終えてしまうのだけど、本シリーズはずっと読んでいたいなぁ。

 



タグ:有栖川有栖
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コースケ

こんばんは~
「鸚鵡返し」、まさにオウム返しで好きです(笑
表題作は逆の意味で驚きでしたね。

僕は今「妃は船を沈める」を読んでいます。
まだ数ページですが、楽しみです。
by コースケ (2012-05-09 00:00) 

ミナモ

>コースケさん 
「鸚鵡返し」はセンスを感じましたよね(笑)
他にも意外な転がり方の話が多くて、満足の一冊でした。

『妃は船を沈める』は先日読みましたが、元は短編だったのを連作短編にまとめた作品のようです。最後の話は、そう繋がるのかと驚かされました^^
by ミナモ (2012-05-12 21:02) 

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