『サクラダリセット7 BOY,GIRL and the STORY of SAGRADA』河野裕 [ライトノベル]
サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)
- 作者: 河野 裕
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/03/31
- メディア: 文庫
浦地の計略により街中から「能力」が消える。再び咲良田に能力を取り戻そうとケイが向かった先は…?で始まったシリーズ最終巻。もう、というか、ついに、というか。これでお終い。 物語は始まりがあれば終わりが来るものですが、気に入ったシリーズほど最終巻を読むのは嬉しい半分寂しい半分占めていて読み始めは少々複雑です。で、本シリーズも例にもれなかった。ただ、極上の物語を読めて幸せだったと。 主人公ケイと敵対する者は登場するものの、本当の意味の悪い人が出てこない話だったなー。前向きになろうと思える。
どれでも良いから何か能力を持っていれば、生きやすくなるのかなとは思った。そんな簡単にいくものじゃあない。個が見えにくいと感じたケイも、感情の起伏が無さそうな春埼も、全能のように見えた相麻菫も、皆が。 学生の頃に感じた言葉に出来ない感情をさりげなく形にして、動かしていった。感覚的にしか言えないけど、7巻通してのめり込んでたなー。 あーもう、本当にこの作家さんの紡ぐ話が好きだ。言葉の配置とか、会話の間とか、纏う空気が好き。この人の書く物語、この先も追いかけよう。
リセット。
その能力は、世界を三日分殺す。
喜びも悲しみも、笑顔も涙も、全部まとめて消してしまう。
そして、並べ直して、やりなおす。世界はもう一度、三日間をやり直す。
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