『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』藤木稟 [読書]
英国にて、奇跡調査の帰りに事故に遭った平賀・ロベルト神父は壮絶な“儀式”を目の当たりにする。やむなく滞在することになった彼らは、「吸血鬼」が町に夜な夜な徘徊すると聞き…。
シリーズ第5巻。ホラーの題材では王道な「吸血鬼」がメイン。これだけで滾る。田舎町で蔓延する「吸血鬼」が徘徊する噂…謎の公爵家…。前回よりもすっごく楽しんだような。ラスト、トリック解明は急いだ印象を受けたけれど、いつも通りの彼ららしいやり方=科学で謎を解明の手際はおおっと思った場面だった。途中まで、「今度こそファンタジー展開来るか…?」と勘ぐっていただけに、今回の解明は納得。ホラー要素をうまく科学的な面で追求していくのがやっぱりこのシリーズの面白いところだなぁ。 あと神父コンビの連携の良さも好き。 しかし今回は何と言っても由緒ある公爵家(と、美貌の当主)の不思議さにやられたー。お耽美な雰囲気に弱い。。
ところでラスト部分にまたかの人の登場がありましたが本シリーズのラスボス的位置にいるのかしら…。最後の話は彼との対決で締めるのかな。そんなことを気になりながらも、非現実的な「奇跡」を解明していく神父たちの活躍、まだまだ見たいので続き楽しみにしています。
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