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『狐火の家』貴志祐介 [読書]

狐火の家 (角川文庫)

狐火の家 (角川文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: 文庫

元(現役?)空き巣の現防犯店員の榎本と正義漢が強い女弁護士・青砥のコンビが事件を解決する、防犯探偵シリーズ第2弾。

長編「硝子のハンマー」で防犯を巧みに犯行に使った犯人側、さらに防犯知識で犯人を追い詰めようとする主人公側の攻防が面白かったので、続き出ないかなぁと思っていたらとっくに文庫化されていた。今回は短篇集。前作を随分前に読んだからかコンビ二人の印象が大分変わった印象があった。特に青砥弁護士、あなた天然けっこう入ってませんか! それでも滑稽なワトスン役におさまるだけでなく彼女じしんで答を導き出した「黒い牙」(作中で一番えげつないなと思われる一作)がかなり好きでした。ワトスンにもスポットが当てられる話は例外なく好きなような気がする…。

未だに、あの「悪の教典」を書いた人と同一視できてない。「犬のみぞ知る」みたいなコミカルな一面もあって読みやすいところに違和感を感じているのかも。面白いからいいか。密室の謎をメインに進むシリーズみたいなので、密室(非現実的な空間を作った世界)好きにはたまらんです。

◆ところで本シリーズがドラマ化になるとか。未だに榎本のイメージが曖昧な感じですが、配役の青砥弁護士にはおお!と思ったり。ちなみに私は嵐でも大野君推しなので4月から放送するドラマも観てみようと思います。



タグ:貴志祐介
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コースケ

僕は貴志さんの著作はこの防犯探偵しか読んでないのですが、
やはり印象が相当違いますか?
新世界よりを読んで見ようかと思っているんですが、悩み中。

黒い牙は人によっては閲読注意な気もしました(笑
by コースケ (2012-03-09 22:05) 

ミナモ

>コースケさん 
本シリーズがコミカルな空気を交えて展開するので、「悪の教典」の異質で異様な迫力の持つ作品とは一風変わった印象を受けました。けれど、後味の悪さ・・は共通してるかも?
私も著作は本シリーズと悪の~しか読んでないので、まだ著者の雰囲気を掴めてないですね^^;

「新世界」、私も気になっています。どちらかと言うと私は貴志さんの作品は長編の方が好きかもしれないので。

「黒い牙」…気に入ってる一作ですが、人にオススメする際には一瞬躊躇ってしまいます。けっこう…苦手な方は苦手ですよね(笑)
by ミナモ (2012-03-13 11:51) 

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