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『死にたい騎士の不運』渡海奈穂 [少女小説]

死にたい騎士の不運(アンラッキー) (ウィングス文庫)

死にたい騎士の不運(アンラッキー) (ウィングス文庫)

  • 作者: 渡海 奈穂
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2011/05/07
  • メディア: 文庫

主を亡くした騎士グランツ。後を追いたくても彼自身の非常識な強さで中々死ぬことができない。あてもなく彷徨い流れ着いた場所は、一人の少年の存在が多大な影響力を持つ国で…。 ドMの泣き虫騎士とドSの少年神官が出逢ったのは必然なのか?

初読み作家さん。 どツボった。 敬愛してやまない主の喪失から死を願い続ける騎士グランツと、国の信仰により畏敬を集める少年神官シンのやり取りが面白かったー! 人から一線を置き孤立しているシンの、そうせざるを得ない背景があまりにも重たいのに、著者いわく「死にたい修造」ことグランツのおかげで表面上はずいぶんライトな印象のままさくさく進みました。それにしても「死にたい修造」はあまりにも言い得て妙で爆笑。

死にかけると嬉しそうな顔をするグランツと、「気に入らないから」あっけなく治癒してグランツの願いを邪魔する神官シン。そんなこんなでクセのある二人。互いの事情を知るにつれ段々といい主従関係を築きあげてるような感じもありつつシコリは消えてないわけで。神の子として重過ぎる宿命を抱えるシンの支えにグランツが側にいて欲しいけど、それが解決にならないような気がしなくもないし。続きがとても楽しみ。



タグ:渡海奈穂
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