『叫びと祈り』梓崎優

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

• 作者: 梓崎 優
• 出版社/メーカー: 東京創元社
• 発売日: 2010/02/24
• メディア: 単行本

一人の青年が各国で遭遇した事件や現象を連作短編で書かれた一冊。五編五様の場所で、彼が見たもの感じたものは―。

素晴らしい。一つひとつの短編はどれも最高に面白く、それら全ての物語が最後で綺麗に重なり、繋がって完結した。はぁ、作家買い決定。

特に『砂漠を走る船の道』と『白い巨人』がお気に入りかな。砂漠～を読んだときはあまりにも好みの一作と逢ったためか鳥肌が立っていました。後者は日常ミステリ好きには持ってこいの一作かなと。『凍れるルーシー』で真相に辿り着いた時の虚脱感とやり切れなさがこみ上げ、『叫び』に衝撃を受けて、最後の『祈り』の落とし方に痺れた。

個人的に、年内ベスト級にお気に入り♪

◆あまり幅が広くない私の読書経験からでは、有栖川有栖さんや綾辻行人さん、北村薫さんのような洗練された文章が好きなので、しっくりきました。

◆視点を少し変えれば見えてくる真相、こういうミステリ本当大好き。

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