前田珠子『翡翠の夢1破妖の剣5』 [├コバルト文庫]
一目で好きになった。身を包む炎、深紅と琥珀の瞳、何よりその眼差しが綺麗だった。仲良くなりたい、と生まれて間もない茅菜は思った。「こんにちは」とあくまで呑気に自己紹介した。それが、上級魔性・茅菜とラエスリールとの出会いだった。思いの外、この幼い魔性に懐かれてしまったラエスリールが、騒ぎの種になるだろう彼女を連れて浮城を訪れた頃、そこでは衝撃的な事件が起こっていた。
シリーズ第5巻の1。
実に1年ぶりの『破妖の剣』でした。 面白くて続きが気になって仕方ないのに次の巻に手を出すのが躊躇ってしまう(汗) どうにも今の章(鬱金の暁闇・最終章?)の進行具合がよろしくないようで。読メでちらりと見てみてもあまり芳しくないみたい。 手元には鬱金4まであるのだけど、どうにもヤキモキしてしまいそうなので翡翠の章だけ…と念じながら読み進める。
面白い!気がする!! これから怒涛の展開が見れそうな予感で興奮気味です。
前回から状況が色々と変わっているようで置いてけぼり感があったのだけど、段々明かされていく真実と着々と張り巡らされる罠、暗躍―にラスがどうなってしまうのか、楽しみです。
っていうか、赤い人は一体どうなっちゃったの。 いきなり姿くらまして、かと思ったらあんな登場…。あんなにラス一筋だった変人の、あの豹変ぶり。 絶対裏があると思っていても彼女に向ける冷たい目線にちょっぴりショック。 愛情憎悪を通り越した執着心を見せる弟も、腹に一物かかえているし。 ああ、相変わらず素晴らしい独占欲w そして「彼女」は何者ですか。
いろいろ状況が変わってちゃんと理解してるのか怪しいけれど、とりあえず彼がいなくなってからラスの感情が浮き彫りになってきてニヤニヤできたからいっかな。←
これってもう恋しちゃってる女の子じゃないかなと。
2010/8読了 *拍手ボタン*ブログ村 読書日記*
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