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有栖川有栖『英国庭園の謎』 [読書]

英国庭園の謎 (講談社文庫)

英国庭園の謎 (講談社文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2000/06/15
  • メディア: 文庫

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」―おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。

国名シリーズその4。ブラジル蝶がなかったのでこちらから先に。
約3ヶ月ぶりに読んだシリーズだったけど、火村先生とアリスの軽快なやり取りは好きだなぁと再確認。 かつくら、ここでも大活躍だよ。 そしてこの本から、再び国名・火村シリーズに火がつきました。 全6編。中でも後半3つが好きだったな。

「完璧な遺書」
 犯人の目線で語られる完全犯罪が、ある一人の訪問客によってあっけなく崩れ去っていく。 今回アリスは登場していないのにひっそり存在感がありますよ? 火村から語られる彼は可愛いなぁ。 いてもいなくてもいじられるんだねふっふふー。

「ジャバウォッキー」
 今作の中では一番ドキドキしながら読んだかも。 淡々とした文章がベースだと思っているので、こういったスピード感ある話は新鮮で、面白かったな。今まで読んだ短編の中で、結構お気に入り。 「彼」の示す犯行が何を指しているのか、これから何をしでかすのかヒヤヒヤ。

「英国庭園の謎」
 表題作。最初は格式張った雰囲気に気圧されながらも、ゲーム感覚で謎解きをしていったら、ラストで目が覚めた。ビックリ。

2010/9読了[るんるん] *拍手ボタン


タグ:有栖川有栖
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