有栖川有栖『英国庭園の謎』 [読書]
資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする“怪物”「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」―おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。
国名シリーズその4。ブラジル蝶がなかったのでこちらから先に。
約3ヶ月ぶりに読んだシリーズだったけど、火村先生とアリスの軽快なやり取りは好きだなぁと再確認。 かつくら、ここでも大活躍だよ。 そしてこの本から、再び国名・火村シリーズに火がつきました。 全6編。中でも後半3つが好きだったな。
「完璧な遺書」
犯人の目線で語られる完全犯罪が、ある一人の訪問客によってあっけなく崩れ去っていく。 今回アリスは登場していないのにひっそり存在感がありますよ? 火村から語られる彼は可愛いなぁ。 いてもいなくてもいじられるんだねふっふふー。
「ジャバウォッキー」
今作の中では一番ドキドキしながら読んだかも。 淡々とした文章がベースだと思っているので、こういったスピード感ある話は新鮮で、面白かったな。今まで読んだ短編の中で、結構お気に入り。 「彼」の示す犯行が何を指しているのか、これから何をしでかすのかヒヤヒヤ。
「英国庭園の謎」
表題作。最初は格式張った雰囲気に気圧されながらも、ゲーム感覚で謎解きをしていったら、ラストで目が覚めた。ビックリ。
2010/9読了 *拍手ボタン*
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