高里椎奈『蒼い千鳥 花霞に泳ぐ 薬屋探偵妖綺談』 [読書]
一九九四年、後の薬屋店主・秋は火冬と名乗っていた。ドラッグストアでアルバイトをしていた火冬は既に探偵稼業を始めており、「家を一週間貸して欲しい」という差出人不明の手紙に悩まされている女子高生の依頼を受けた。座木は高校に入学して、同級生の少年と親しくなるが―。第8弾は深山木薬店開業前夜譚。
シリーズ第8巻。
あ、これは結構好みなお話だったなぁ。 舞台は約10年前。 リベザルがいない頃のようで寂しかったけど、その分精神的に青い感じのザキを見れて新鮮でした。 火冬の言動に翻弄されている姿なんて、「今」の彼では思い浮かべないよ。
あと、今回は依頼人が女子高校生の桐子だったのも、読みやすかったひとつかも。 火冬の意表を突いてくる人間(しかも女性で)って珍しいような。 火冬は相変わらず辛辣な言葉をあびせたり仕事はきっちりしていたりで飄々としてますが、桐子との掛け合いは結構好き。 珍しいものを見る気分。
座木の友人(表紙左)や桐子は、また登場しないかなぁ。 望み薄かもしれないけど…。
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