三浦しをん 『まほろ駅前番外地』 [読書]
- 作者: 三浦 しをん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
多田・行天コンビが主人公の人気シリーズ「まほろ駅前多田便利軒」のパート２は番外地と銘打って、多田・行天の物語３篇に加え、本篇の脇役が主人公となる短篇４篇を収録。若き地元ヤクザ星良一、生意気小学生の田村由良のほか、意外な人物もフィーチャーされます。面白さも更に増しての待望の新刊、どうぞお楽しみに。
続編が出た……!! さらに続く可能性あり…？
先日、前作を読んで改めて「まほろ」が好きだなあとしみじみ感じたところにこの続刊。 たまらなかったです!!
しかも続きも匂わせているような気もするし、ますます楽しみになってきたよ。
以下各話語り。 無駄に長いよ。
「光る石」
挿絵がまた素晴らしいのなんのって！ 図書館本なのが悔やまれる…。 文庫落ちされてもこれは収録されないだろうし…。
もっと厭らしい展開にもなったはずなのにに、多田・行天の二人が介入（巻き込まれた？）したから事なきを得た・・のかな。
「星良一の優雅な日常」
タイトルからしておちょくっている…！（笑） 星くんは意外にも主夫でしたよ（爆）
朝食の支度に取り掛かっている姿を思い描こうとしても、途中で吹き出してしまってどうしようもなかったですｗ 清海はダイタンな所もあり。むしろ彼女の方がちょっと漢って感じがしたよ。。
「思い出の銀幕」
曽根田のばあちゃん思い出ロマンス語り。 ちょこっと最後にぐっときた。
「岡婦人は観察する」
各章の中でも結構好きかも。 彼女から見た多田と行天はそう見えるんだ。
あまり接点のない人から見た彼らは、結構的を得ているんじゃにかなと思ったり。
ここで学生の頃の行天を当たり障りの無い程度に書かれてはいたけれど、知れば知るほど、行天という男の存在が不気味だし惹かれてしまう。
「由良公は運が悪い」
由良公ーっ!!（まずは叫ぶ）
マジメに小学五年生をやっているようで何より（笑）
「逃げる男」 「なごりの月」
おお、多田に恋の予感・・（ニヤニヤ）
嬉しいことなんだけど、うーん、素直に祝福できるかなぁ。少し複雑。
もしも、もしも多田と彼女が良い感じになって結婚・・までいくとしたら、行天はお邪魔虫だよなぁ。と思うと、どーなるんだこれ（一足飛びのような気がしなくもないけれど）
行天がかいま見せた表情。 過去に縛られた男たち。 多田が、見て見ぬふりをしないで行天と向き合うときが来てほしいです。。
” 逃げても逃げても、いつかはつかまる。
かつての多田の倦んだ眼差しと、少年時代の助手の暗い穴のような目を思い出した。
二人はそれぞれ、過去から貫く自身の視線と、いつの日にか向きあわなければならなくなるのかもしれない。 ”
タグ：三浦しをん
岡夫人目線の多田と行天の描写が
おもしろかったですね。
二人とも自分がこんなふうに見られているなんて
まったく気づいてないところがおもしろいです＾＾
多田と行天はどうなるんでしょうか？
続きを早く読みたいです！
by miyuco (2009-12-09 19:03)
>miyucoさん
そうですねぇ。私もその章がお気に入りですよ♪
まったく気づいてなくて、あんなやり取り見せられると、そりゃあ仲良く見えないわけないんじゃ・・と思ってしまいました（笑）
二人の行方が気になって仕方ないです！でも今はとりあえず、続きが出たことに感謝!!（でもできれば早く読みたいよね・・ウズウズ
by ミナモ (2009-12-09 22:43)
まほろ駅前多田便利軒を
図書館で予約しています。
読むのが楽しみです。
by アイスっこ (2009-12-10 12:22)
>アイスっこさん
そうなんですか！わたしは前作のまろほ駅～がすごく大好きなんですよー。
あれ１冊で完結しているけれど、この続編を読むともっとはまるかも？
よかったら感想お聞かせください♪
by ミナモ (2009-12-10 21:13)
こんばんはー。
＞さらに続く可能性あり…？
えええ！ それは嬉しい情報ですね。
あの二人大好きですわ。
文庫になったら読もうと思っているので、
記事はじっくり読んでませんが、
流し読みしてても、ニヤニヤしてしまいます。
ミナモさんの詩的な言葉にドキドキします☆
by さくら (2009-12-20 18:46)
>さくらさん
おはこんにちはー！（？）
そうなんです、ある方の情報で知ったのですが、次回の3作目でこのシリーズ終わってしまうみたいなんですよー。
とても楽しみ！
文庫落ちが待てずに予約してようやっと読めましたー…！
でも文庫になったら買って読みます♪
とてもネタバレに近いような感想ですみません・・でも興奮してしまって（苦笑）
あまりに興奮しすぎて箇条書きみたいな感想文になってしまいました↓
いや詩的だなんてそんなお言葉…（ぎゃあああ）
by ミナモ (2009-12-22 11:45)