魔王 ―JUVENILE REMIX 10巻

魔王 JUVENILE REMIX 10 (少年サンデーコミックス)

• 作者: 伊坂 幸太郎
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2009/08/18
• メディア: コミック

 

あっという間に最終巻を迎えてしまった魔王コミック版。

トリハダモノダッタヨ。

終わってしまってさみしい、と思ったらゲッサン９月号から蝉が主人公のスピンオフがスタートしてるみたいなんでコミックス楽しみだ！
なんだかんだで、まだ大須賀めぐみ版の＜魔王＞を見れるんで寂しくはならないかな＾＾

魔王JUVENILEは設定見せ方キャラへの愛が深くて大好きなマンガなんだけど、実は安藤の弟・潤也が主人公の第２章に少し違和感がありました。
途中までそう思わなかったんだけど。　　原作とマンガの大きな違い。　間接的にとはいえ、潤也が”殺人”に踏み切ったことに、結構ショックだった。　原作の潤也の立ち位置はあくまで<一般人>のところであって、<蝉>や<ススメバチ><押し屋>など裏世界に身を置く人たちとは一線を越えないと思っていたのですよ。　お兄ちゃんが大好きだから、その兄を死なせてしまった奴らに憎しみは芽生えるのは仕方ないことで、殺したい衝動に駆られるのも仕方ない…とは思う、…でも！って。

で、爽やかな締め、懐かしい言葉に潤みはしたけど、イマイチ消化不良のまま読み終えてしまいました。

で、その思いがあってモヤモヤしたままマンガを読み返してたんだけど、『モダンタイムス』読んだら私の思ってること全然違ってたことが判明。　むしろ、マンガはやっぱり原作そのものに沿ってたんだなって。
『モダンタイムス』は『魔王』の50年後の世界のお話で、そこでちらっと潤也のことが書かれてたのですが、……あなた結局そちらの世界に踏み込んでたのね!!　『魔王』最後は、兄を意思を汲み取って生きていく…みたいな終わりに見えていたから油断してたよ。　私は変な誤解をしてただけなんだ…（寂）

結局言いたかったのはコミカライズはすっごく良かったってことだったのに、どうしてこんなややこしくしちゃったかな＾＾　　ああでも、ほんと良かったです。「少年マンガ」っぽくて。

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