栗原ちひろ 『世界画廊の住人』 [少女小説]
記憶喪失の画家リンと出会った錬金術師見習いのセツリは、神殺しを目的とする深淵派のカルヴァスに追われ『世界画廊』に逃げ込む。辿り着く、世界の禁じられた真理。その先にあるものは―。
騙された。明らからに私が悪いんだけどさ。
読むまでまっっったく、気づかなかった。セツリが男だなんて…!!!
表紙やあらすじも見ても勝気な赤毛少女と 少々 変人な画家のちょっと恋愛入ってる
ファンタジーかなあとか想像していたのが、打ち砕かれた、よ…。
読み始めもまだ気がつかなくて、セツリの口調が男勝りすぎないか?とも思っていたけど
あんまり気にしなかったら、しばらく『彼』=セツリと認識できませんでした。
ばかーっ!! なに恋愛要素期待してたんじゃーっ!!! ごめんなさいすみません。
って(自業自得な)嘆きもあったけど、いやこれすっごく面白かった。
セツリとリンの軽快なやり取りにいちいち笑えるし、さらにヒロインの”絵の中の少女”も
登場してきた辺りから一気に物語の深みにはまっていきました。
だから、最後の展開に落とし方にあれー?と思った。違和感、というか。まだあんまり納得できてない^^;
理解が追いつかないのかもしれないけど。
ネタバレ【セツリが生き返る過程にもすごく反発したいところもあったし(何か軽くない?とか)、
メイン3人と他キャラの扱いの落差が…とか思わなくもなかった。しかも彼女の件は”愛”で片付けたよ!?】かな。
ただやっぱり、この物語の設定や栗原さんの文章が好きだからこの作品も好きな方だなあと
思う。なんか好きだなあ。
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え?え~っ?!セツリを男じゃないと思ってたなら、あの展開は不思議~な展開だったでしょ?
まぁ、なんというか「だまし絵」みたいな物語でしたよね。
リンの絵以外は おバカなところが結構スキです(マニアックかしら?!)笑
by みーはー熊 (2009-09-18 20:07)
>熊ねえさん
や、さすがに読み始めてすぐ気がついたんですが(酒場での騒ぎあたり)、
そのときの衝撃は…(沈黙)。笑
そうそう、「だまし絵」!言いえて妙ですねw
どこまでが絵なのか世界なのか、だんだんわかりかねてきましたよ。
私もです^^笑 おバカだからこそいとしいのです!!(力説)
……なんだろう、私は結構、抜けてる人が好きなのかもしれない^^ww
by ミナモ (2009-09-18 23:55)