あざの耕平 『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師』 [ライトノベル]
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師 (GA文庫)
- 作者: あざの 耕平
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 文庫
表題作『ダン・サリエルとイドラの魔術師』の他、忙しくも愉快なサリエルやモモ、コジ、そしてアマディアたちの日常を描いた第2弾。
シリーズ2巻。(⇒1巻の感想)
わくわくして弾んだ気持ちになったり、エグってきたり心が折れそうになったり、
でも意固地になって譲らない気持ちになったり…。
もとをたどればすべて”音楽”から来た気持ちなんだなあと思うと、キャラそれぞれが
抱えている音楽への情熱というか激情というか執着というのか。たぎるような思いが
ひしひしと伝わってきて…――ああもう、最っ高に面白かった!!
ダブル・ヒロインというか、多角関係がどうも苦手なんだけど、
アマディアがヒロインの一人になるのは認めざるを得ないな(なんつー上から目線な)。
3・4話がものっすごく良かったんだもん。私も惹かれた。
恋愛的な意味ではモモちゃん応援したいけど(でも見た目犯罪の域に達していそうな
気がないでもない)、でもアマディアの方がすごく共感しちゃって、憧れと嫉妬が混じってる。
蔑まれても認められなくても「このっこのっ」と逆境にも耐える根性が素敵だよ。
ラブコメはほどほどでいいから。あ、やっぱちょっとは見たい。
逆になったけど1・2話も面白かった。特に2話は異色、なのか…破滅的なとも…笑。
1話のはモモちゃん好きには…!! どんだけけなげなんですか、いっそマゾなんですか…!?
モモの涙ぐましい(にしては若干むくわれてない)働きが可ー愛ーいー。
ちょっとナイーブになって感情をむき出しにしているサリエルも珍しかったな。
そして雰囲気ガラッと変わった2話もすごかった。いろんな意味で。
うん、、なんというか衝撃?だった、のか。読んでるうちになにがなんだかわかんなくなってきた。
3・4話であんなに出ていたアマディアの存在がものっそい薄くなってるのは何ごとデスカ。
あ、今回初登場したサリエルに因縁があるシャルマのドSっぷりには素敵すぎて泣けてきました。
対極だけどどちらの言い分も正当なだけにおもしろいな。
また出てきてくれー。
コメント 0