前田珠子 『女妖の街 破妖の剣 外伝(1)』 [├コバルト文庫]
破妖(はよう)の剣外伝〈1〉女妖(じょよう)の街 (コバルト文庫)
- 作者: 前田 珠子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1990/11
- メディア: 文庫
人間を苦しめる邪悪な魔性たちを倒すことのできる剣、それが破妖刀だ。なかでも「紅蓮姫」と銘の入つたそれは、自らの意志で自分を携える剣士を選ぶ伝説の名剣だった。少女剣士・ラエスリールが紅蓮姫とともに活躍する『女妖の街』、捕縛師・ジャイレンの一代記を描く『捕縛の瞳』、紅蓮姫誕生の秘話『破妖の剣』の三編を収録した人気ファンタジー『破妖の剣』シリーズ、初の外伝。
破妖の剣
ラスの破妖刀・紅蓮姫と呼ばれる”彼女”と、かつての使い手の話。つかぬ間の甘いひと時。夢から覚めれば最強と謳われる紅蓮姫と魔性を倒す日々。夢の中でしか出会えなくても幸せだと思えるラキスがすごいよ…。紅蓮姫は人型を取っているけど、魂でも入っているのかと思った。
女妖の街
表題作。闇主人間バージョン…!! 挿絵がいつもより人間ぽい…?けど、やっぱりウツクシイ。外伝だと、しばらく「にこにこ闇主さん」を拝めるのかな。楽しみv サティンとタッグを組んでラスをイジメにかかるのがすごく好きです^^
今回で”彼”の本性といいますか…一族の血って、受け継がれているな、と^^笑 地味に最強伝説残しそうです。そんな彼でも本編では薄い存在なんで、ラスや闇主はもちろん二人の周りに居る魔性たちは”彼”以上にイロイロ強いキャラなんだなぁ…とかw
捕縛の瞳
そんな”彼”の両親のお話。これが一番好きっ!! カラーページも素敵でした。人間vs魔性。魔性はレベルが上がるごとに顔の造詣が美しくなっていくので、この戦いはちょっとドキドキしながら読んでました。現金。
出会いが出会いなだけにページ数もそんなにないまま別れてしまったのが少し残念。この後にサプライズがあったのは嬉しかったけど! 妖貴クラスになると感情が人間に近しくてこんなことが起こる場合も少なくない、のかなぁ。(そういや本編第1巻の彼も人間に恋してたくさいし)
8/12再読.★★★
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