前田珠子『紫紺の糸・前 破妖の剣(4)』 [├コバルト文庫]
カラヴィス公国の第一公子・ソルヴァンセスが原因不明の難病になった。どうやら魔性に、その生気を吸いとられているらしい。浮城で魅縛師として修業をしていた公子の妹・リーヴシェランは兄を見舞いに、故国に帰ることになった。従うのは彩糸という公女の護り手と、侍女に姿を変えた破妖剣士・ラエスリール。魔性に操られた死霊がラスたちを襲う。だが頼りの闇主は姿をみせない…。
闇主さんの態度が豹変したよ!!? 今までのおちゃらけたゆる~い雰囲気が一変、本来?の冷淡な空気を纏っていた闇主さん。序盤のラスとのやり取りに「あれ?」って思ったよ^^; いつも言われる前に手を貸していたのに、あの態度。まるでラスに死んでもらいたいかのようで、ちょっと今までの闇主のイメージがガラリと崩れた巻でした^^**←喜んでいる。
ラスもラスで、前回闇主の側近を間接的に自分が殺したと思い込んで悶々としていてモヤモヤー。戦いの時も闇主がいないのもあってか冴えていなかった。メイン二人に亀裂?が入っていて、今回は雰囲気が暗かったです。
そんな空気をぶち壊したのが、琴を弾いて魔を魅入らす魅縛師・リーヴシェラン。何この強烈なキャラ^^; 気が強い、というか我が侭だ。そういえば 人間 でラスに敵意をわかりやすく表してるひとって初めてかも。言葉に態度にときどきぷちっとしたけど、新鮮で面白そうな女の子だ^^
2巻の戦いが尾を引いているようで、今度は父親の方が敵に回ってきた模様。しかも陰湿な感じだーうわー…。下巻でニヤけてしまう場面があるのが信じられないくらい糖度ゼロ、空気が暗い…!! 彼が夢で見た、かつての姉弟のやりとり(彼視点)ぐらいしかニヤけるところがなかったですww 「愛」とか…愛とか……!!!悶
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