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長野まゆみ『猫道楽』 [読書]

長い戦いが終わりました…燃え尽きました、いろいろと。新学期から今まで、本当に早かったです。
というわけで、今までがっつり読書タイムでした^^ 今までの分、たっぷり借りることができたんだー。やっぱり図書館は助金欠の味方!!


猫道楽 (河出文庫)

猫道楽 (河出文庫)

  • 作者: 長野 まゆみ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/06/04
  • メディア: 文庫

学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり…庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。


うおーい…言い換えるだけで、直接的な言葉よりも艶かしく色っぽいように感じてしまうのはどうしてだろう。耽美、と言うんだろうなこういうの。好きです!!! 長野さんはまだ少年アリスとこちらぐらいしか読んだことのないんですが、言葉の言い回しが童話みたいな印象で、それらが紡ぎ出す世界に惹かれてならない作家さんです。各所での感想を聞けば、こちらは描写が”濃い”方なのだそう。…ということは、他にもあるんですねそういうのがっ(食いつく)。タイトルからしてわかる人にはわかりましょうw きっと私は、2ヶ月前によしながふみさんの漫画を読んでなければわかってなかったよ。…だってそっち小説では周知のことみたいで書いてくれなかったし。。

猫、という単語が頻繁に行き交っているからかもしれないけど、あの「注文の多い料理店」を思い出しました。あれはあれこれ注文されていたけど、こちらは注文される前にいただかれてしまってましたが、ね! ただ、一郎がアルバイト先の屋敷に訪れたとき(あるいは住人に会ったとき)、それまでの日常の空気が遮断されたような違和感を感じたところは、似ているんじゃないかなーとか。

すべて違う単語に置き換えているおかげか、なかなか裏の意味に気づかず、理解したときは思わず周りを振り返ってましたよ(電車の中で読んでたので)。…すっごい、艶かしい。のに、いやらしさがないというか、あっさりした印象もあって。不思議な世界で漂いながら読み終えました。猫の話はいろいろありましたが、最後で一郎と日暮に持っていかれました。というか、一郎くんかっこいい!!

 

 


タグ:長野まゆみ
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コメント 2

リュカ

長野まゆみさん、好きです>▽<
独特の表現や世界観がいいですよね♪
『螺子式少年(レプリカキッド)』もお勧めです♪
by リュカ (2009-06-15 19:15) 

ミナモ

>リュカさん 
長野さんに反応しましたね!!(ニヤ)
私も大好きです、と言っても2作しか読んでないのでさらに大好きになる予定ですw
そう、世界観が素敵なんですよね。一旦読むとなかなか現実に帰ってこれません。←これは浸りすぎのような気も・・・。
螺子式少年、早速読メに登録しました! 読むの楽しみですvv
by ミナモ (2009-06-15 22:36) 

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