桑原水菜『赤の神紋(14) -Divine Red』 [├コバルト文庫]
●あらすじ●『メデュウサ』対決は後半戦に突入。昏倒した榛原は意識不明に陥っていた。藤崎は舞台上のケイに、かつて藤崎を追い詰めた榛原の姿を見出して、舞台崩壊を予言する。。戦慄する連城の前で、だが、全能感に酔うケイは着々と破局への道筋を辿っていた。そしてついに最強の“共演者殺し”が牙を剥く!葛川蛍と来宮ワタル、『赤の神紋』のオーギュスト役を勝ち取るのは!?演劇ロマン、感動の最終章。
昨年夏から読み始めた<赤の神紋>シリーズ。ついに、最終章です。13章の先を、この物語の結末を読むのが怖くて、しばらく読むのをためらっていましたが、いざ読み始めるとやっぱり止まらずに一気読みでした。
落ち着くべきところに着地した、という印象でした。ケイの、巻を重ねるごとに増していく演技への情熱が”怖い”と思ってしまうくらい危うくて、これ本当に終わり迎えられるの!?と思ったり。響生が飛鳥から受けるバッシングに冷や汗ダラダラしたり。 男たちの憎悪と執着が絡むわ絡むわで。
精神的にすごく力の入る物語でしたが、その分とても1冊1冊濃い物語を読むことができました。完結おめでとうございます!
★★★★
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