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柴村仁『プシュケの涙』 [ライトノベル]

プシュケの涙 (電撃文庫)

プシュケの涙 (電撃文庫)

  • 作者: 柴村 仁
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/01/07
  • メディア: 文庫

●あらすじ●「こうして言葉にしてみると…すごく陳腐だ。おかしいよね。笑っていいよ」「笑わないよ。笑っていいことじゃないだろう」…あなたがそう言ってくれたから、私はここにいる―あなたのそばは、呼吸がしやすい。ここにいれば、私は安らかだった。だから私は、あなたのために絵を描こう。夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としてる受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。


<お稲荷さま。>シリーズの柴村さん新作。
すごく良かった。あまりにも痛くて辛かったけど、読めて良かったです。

最初は冒険感覚のように読んでいたのが、途中から雲行きが怪しくなり。明かされていく真実がどうしようもなく、胸糞悪い。けど、少女回想の話を読むとそれを上回る切なさが胸に染み込んできて。読み終えたあとしばらくこの物語(世界)に浸っていました。ひと夏の、決して忘れられない思い出。

前半は、二人の少年のやりとりがすごく印象的。空気の温度差が激しくて、それは少年たちに潜む熱が逆に浮き彫りになっているようで怖かった。後半は、んもー少女と少年の掛け合いが素敵ー(≧▽≦/// 青春だよ!! ちょっとおかしな二人のおかしな会話。こういうの大好き。だから、よけい堪えた。

由良の心理描写がなかったから、変な奴と思っていただけなのに、全部読み終えたあとにクるー!! 「ただ、試したいのは本当だ」なんて。
一人の少女の死の真実を二人の少年が探る、って設定は、あさのさんの『福音の少年』を少し思い出しました。


タグ:柴村仁
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BlogPetのミナト

きょうは、冒険された!

by BlogPetのミナト (2009-01-29 13:54) 

ミナモ

>ミナト 
自分の部屋を冒険 された!


>kaz777さん
>あきねさん

niceありがとうございました✿
by ミナモ (2009-01-29 23:59) 

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