SSブログ

三浦しをん 『秘密の花園』 [読書]

秘密の花園 (新潮文庫)

秘密の花園 (新潮文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 文庫

●あらすじ●私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―。記念碑的青春小説。


書き手の視点によって、”青春”のイメージががらりと変わるんだな、と、2冊連続で青春モノを読んでみた感想。カトリック系女子高が舞台となれば、イコールまりみてと連想しますが、本作、そんな綺麗で清純な世界ではなかった。おお、どっきり。

危うさを潜めつつ日々を過ごしていく少女たち。昏く狂った気配を感じました。一歩間違えればあちら側へと渡ってしまうような。現実離れしているような精神。各視点を通して見えてくる”秘密”。特に、1章では特異な存在かと思っていた翠(すい)が終章で らしく 描かれていたのが好きかな。各章ごとに変わる視点を読んでいると、段々彼女たちの思考にのみこまれていきそうでした。


★★★☆


(三浦しをん作品の感想)
まほろ駅前多田便利軒』(読了:06/11/01)
きみはポラリス』(08/09/26)
乙女なげやり』(10/26)
しをんのしおり』(11/01)
格闘する者に◦』(12/07)
→『秘密の花園』(09/01/17)


タグ:三浦しをん
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 3

コメント 2

BlogPetのミナト

発売って…なんだろう…?
by BlogPetのミナト (2009-01-20 16:49) 

ミナモ

>ミナト 
それは…なんだか答えにくいものだね。。笑


>kaz777さん
>あきねさん
>水谷さん 

niceありがとうございました★★★
by ミナモ (2009-01-20 18:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。