三浦しをん 『秘密の花園』 [読書]
●あらすじ●私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう?カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは―。記念碑的青春小説。
書き手の視点によって、”青春”のイメージががらりと変わるんだな、と、2冊連続で青春モノを読んでみた感想。カトリック系女子高が舞台となれば、イコールまりみてと連想しますが、本作、そんな綺麗で清純な世界ではなかった。おお、どっきり。
危うさを潜めつつ日々を過ごしていく少女たち。昏く狂った気配を感じました。一歩間違えればあちら側へと渡ってしまうような。現実離れしているような精神。各視点を通して見えてくる”秘密”。特に、1章では特異な存在かと思っていた翠(すい)が終章で らしく 描かれていたのが好きかな。各章ごとに変わる視点を読んでいると、段々彼女たちの思考にのみこまれていきそうでした。
★★★☆
(三浦しをん作品の感想)
『まほろ駅前多田便利軒』(読了:06/11/01)
『きみはポラリス』(08/09/26)
『乙女なげやり』(10/26)
『しをんのしおり』(11/01)
『格闘する者に◦』(12/07)
→『秘密の花園』(09/01/17)
タグ:三浦しをん
発売って…なんだろう…?
by BlogPetのミナト (2009-01-20 16:49)
>ミナト
それは…なんだか答えにくいものだね。。笑
>kaz777さん
>あきねさん
>水谷さん
niceありがとうございました★★★
by ミナモ (2009-01-20 18:07)