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『僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実』 [読書]

僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実

僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実

  • 作者: 草薙 厚子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/05/22
  • メディア: 単行本

●あらすじ●英語1の点数が20点足りない。ただそれだけの理由だった。2週間後の保護者会までに、すべてを消し去らなければ―。3000枚の捜査資料に綴られた哀しき少年の肉声を公開!少年法のタブーを破る衝撃ノンフィクション。過熱する受験戦争へ警告の書。


これを読むまですっかり事件のことを忘れてしまっていたことに愕然ときた。
事件当時は約2年前。当初はものすごく衝撃を受けていたのに…!
読み進んでいくうちに事件内容が生々しく甦ってきた。

調書を引用して、度々著者の言葉で補足されて進んでゆく形式。
少年犯罪等を扱ったドキュメンタリーものはこれが初めて。もう泣けてきそうでした。感動とか、そういった類のものではなくて、マスメディアの情報をまんま信じていた自分が情けなくて。継母の印象ががらりと変わりました。

ここに書かれていることが100%真実と受け取っていいのかわかりませんが、継母の父母の思い、そして著者の事件への姿勢は確かなものだと信じたいです。
考えさせられる一冊でした。


★★★★(分かっていなかった)(痛い・重い・苦しい)(悲しい)(少年犯罪)


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コメント 9

rizu

こちらの記事を読むまですっかり忘れていました。
当時は衝撃を受けた事件でしたが時の流れとは恐ろしいもので、今では遠い過去のことに・・・。
あれから2年、様々な事件がありましたよね~。
最近は本当に開いた口が塞がらないようなものばかりです。
正直理解不可能な理由の事件ばかりです。(ふ~っ)

私はマスメディアの言うことは正直参考程度にしかしていません。
実際、新聞にしてもTV局にしても、何々寄り・・・とかあるみたいですし、色々な角度から見てみて自分で判断するしかないんでしょうね・・・。
ただ出来るだけ肯定的な見方をしていきたいな・・・とは思ってます。
でなければ悲しすぎますものね~(甘いかな?)
by rizu (2008-11-15 16:35) 

ナツ

この本はワイドショー好きの人にこそ読んで欲しいなぁと思った記憶がありますね(苦笑)
以前読んだときマスコミが伝えることがいかに大袈裟なことなのか、被害者の本当の気持ちはどこまで放送されているのか深く考えさせられたものでした。

ミナモさんの言うようにこの本の内容が100%真実かはともかく流される情報だけが真実と信じることだけはやめようと思いましたね。


by ナツ (2008-11-15 22:09) 

リュカ

私もこちらの記事を読むまで思い出す事はありませんでした。
それだけ世の中には事件が溢れているって事でしょうか……。
ニュースが伝える情報は視聴率のため誇張され、話題性がなくなるとぷっつりと情報がなくなってしまう、そんなマスメディアに踊らされるのは止めなくちゃいけませんね。
by リュカ (2008-11-15 22:29) 

ミナモ

>rizuさん 
私も、読まなければきっともう思い出すこともなかったかもしれません><;
時の流れは、時に残酷ですよね。。
私も、今の事件の数々を聞いていると頭がおかしくなっちゃいそうです。おいついてけないですヨ(はぁ)

私も参考程度にしか聞かないんですが、当時の私はそうでなかったと思うんです。なんか、ノリにのっていた、というか。この2年でものすごく変わったということではないのですが、昔より世間を(社会)への見方が変わってきたのがせめてものすくいでしょか。↓

オトナの事情もきっとあるし、事実を全て晒しているのかどうかわかりませんが、それでも肯定的な見方をしたいですよねw 私もですよ!!
じゃないとマイってしまいますよー><;;
by ミナモ (2008-11-16 15:43) 

ミナモ

>ナツさん 
そうですよね(苦笑) これ読んで頭冷やせって言ってやりたいですw

私たちはマスメディアを通してでしか事件をしることができないので、このような本が出版されるのは嬉しいです。すこしでも、周りに振り回されないようにしたいですし^^;

多数ある情報だけが真実ではないんだと思い知らされた1冊でした。他の本も読んでみようかな、とも思ってますーw

niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-11-16 15:47) 

ミナモ

>リュカさん 
私も、こういった本という確かなものとしてなかったらきっと忘れ去っていた事件だと思います。
この2年も悲惨で残酷な事件は多々あるってことですよね。。
マスメディアの在り方って何なんだろう、って、初めて真剣に考えてしまいました。
情報の暴走を止めるのは難しいけれど、それでもこのような本を読んで、少しでも考えを変える人が出てきてくれたら、そんな人たちが増えていったらいいな、と思っています><///

niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-11-16 15:52) 

ミナモ

>kaz777さん
>おどんとグリフスさん 

niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-11-16 20:54) 

larryandmari

このような本は必要ですね。私もやっと図書館で借りて読みました。供述調書を引用したということでこの本は今、書店で買えないんですよ。私たちには新聞やテレビで、事実を知る事はできないですね。悲しい。何故、このような悲惨な事件が起きたのか、ある程度供述調書を公開したほうがいいと思います。この著者のその後の本「いったい誰を幸せにする捜査なのですか」も読みました。新聞、テレビが、いかに虚偽のニュースを出しているのか分かります。本当に酷い。新聞やテレビという企業の記者は何かいても自分の責任にならないからでしょうか? 惑わされないようにしなければと思いました。

by larryandmari (2008-11-18 16:42) 

ミナモ

>larryandmariさん 
コメントありがとうございます!
書店で買えない状況だとはつゆ知らず…ますます、この本の重要度が上がった気がしました。
真実を私たち民間人が知る方法の最先端がテレビや新聞等のマスメディアですが、それらが全て真実というわけでもない。規制されたことだからとはいえ、この本はもっとたくさんの人たちに読んでもらいたいです><;
この方の本はこちらが初めてなのですが、他にももっと読んでみようという気になりました。
マスメディアは真実を私たちに伝える、その根本的なことが段々ズレてきているような。深く考えさせられました!
by ミナモ (2008-11-18 22:07) 

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