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三田誠 『イスカリオテ』 [ライトノベル]

イスカリオテ (電撃文庫 さ 10-5)

イスカリオテ (電撃文庫 さ 10-5)

  • 作者: 三田 誠
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: 文庫

●あらすじ●一年間だけ、死んだ兄のふりをしてほしい―。そう乞われ、久瀬イザヤが降り立った御陵市は、七つの大罪を具現する「獣」と戦うための都市であった。地脈の特異点より現れ、人を喰らい、街を蹂躙する「獣」。それに対抗しえるのは、神の奇蹟を模倣するという断罪衣と、少女の姿をした第九祭器・ノウェムだけ。「この街は、あなたを愛するでしょう」そう告げたノウェムとともに、イザヤは兄のニセモノとして、この都市で「獣」と戦うことになるが…。三田誠が放つ、罪と罰の織りなすアイロニック・アクション、開幕。


三田さんの新シリーズ。レンタルマギカ等読んだことがありませんでしたが、すんなり読めて良かったです^^/// とにかくノウェンが可愛い(≧▽≦///

嘘と嘘が交じり合った物語。と言うと、先月終幕したアニメを思い出してしまいますが、これはあらかじめ嘘で成り立っている舞台で繰り広げられる物語でした。

<獣(ベスティア)>という存在概念や、彼らとの戦う描写がいまいち分からなかったんですが、詠唱?によって神の力を引き出して戦う設定はちょっと惹かれた。キリスト系なイメージは何だか気になるんです。とりあえずまだ始まったばかりなのか、謎もどーんとあってまだまだわからないことばかりです。


それとキャラ。
自由になるために、亡き英雄・兄の身代わりを務める条件を呑んだことで、嘘をつき続けられなければならない状況のイザヤ。そのイザヤを支え、守るのが第九祭器・ノウェム。
この2人のやり取りが、ツボ。あんたらなに初々しいカップルかい(多少語弊がw)。特に食事の場面は机だんだん!と叩きながら読んでました。← 具体的に言えばP145のノウェムがああ! 設定が超クールなイメージだっただけに、読み進んでくごとに彼女の思考回路・行動が可愛かったです。。べたぼれー。

……シリーズ1巻にしてノウェムだけで語れそうな気がなくもないなんて。。他キャラといえば、人を食ったような金髪隻眼神父や、”諫也”と仲が良かったという朱鷺頭が印象に残りました。というか、彼らぐらいしか大きく動いてないです。
恋愛面では…まぁ王道なのがイザヤとノウェムだと思う(願う)が、激情家であろう波璃がどう二人に絡んでくるのか気になるところ^^///


★★★+


蛇足(wiki引用)。
イスカリオテのユダ:イエスの弟子、いわゆる使徒の一人。裏切り者の代名詞として扱われることが多い。ちなみに、「イスカリオテ」とはヘブライ語で「カリオテの人」。ユダヤ地方の村の名。
イザヤ:紀元前8世紀の預言者。
七つの大罪:キリスト教用語。人間を罪に導く可能性があると見なされてきた欲望や感情のこと。
ノウェム:ラテン語で「9」を意味する。

やったらキリスト教ーなイメージだと思ってたら、やっぱりそうでしたか。


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ミナモ

>kaz777さん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-11-08 19:29) 

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