『アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋』 [├コバルト文庫]
アンゲルゼひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫 す 5-67)
●あらすじ●これは恋…!? 少年は光目指して爆進する!
秋深まり、陽菜たちの訓練は休むことなく続けられていた。軍の施設で何が行なわれているのか訝る覚野に、敷島はある残酷な事実を提示する。絶望のなか覚野は陽菜のため、ある決心をして…!?
…もーちゃん!!と、思わず叫びたくなったアンゲルゼ・第3巻。
”ヒナが相変わらず吐きまくりながら頑張り、もーちゃんが暴走し、メガネがニヤニヤしています。”と書かれていた公式ブログ。まったくその通りでした。暴走しまくってます、彼。
今回はあんまし爆弾ないかなーとか思って読んでいたので、後半にかけての内容に呆然。
もしもの時のために遺書を書く場面からすぐさま戦闘へと駆り出されて行く陽菜に、やっぱりご都合な展開にはならなかったかと痛感。湊が陽菜たちに言った言葉が切実で泣きそうになりました。前半が学校で過ごす描写や、湊と有紗の若干和やかな場面とか…青春ちっくな展開もちらほらあったので、落差が激しくて。まぁそれが好きなんだけど。
”彼女を守りたいと、心から思った。そのためならどんなことでもする。どんなことも耐えてみせる。なんとしても生き延びてみせる。二人を祝福するように舞う幻の蛍たちの前で、敷島は誓った。
しかし、約束は果たせなかった。彼女はいない。もう、どこにも。”
敷島の正体も気になるところ。ラストの台詞も、そして今後の彼の行動も。
にやにやしながら「青春だねぇ」とよく言っている敷島の、過去の姿が垣間見えました。前よりかは、彼のことが嫌いではなくなり、今度は不思議に思ったり。蛇足、東さんとの掛け合い好きー。
『知りたい。それだけだ』
私は湊より断然もーちゃん派なので、これからより辛い展開になりそうですが、それでも彼には頑張ってもらいたいです。
1票どうぞー。
★★★★★
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