『NO.6 #4』あさのあつこ

No.6 (#4) (YA!ENTERTAINMENT)

• 作者: あさの あつこ
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2005/08/23
• メディア: 単行本

紫苑、あんた、何者なんだ？
「NO.6」の治安局員に拉致された沙布を救うため、紫苑とネズミはエリート高官から内部情報を聞き出す。聖都市で極秘裏に進められる恐るべき計画とは何か？そしてついに「人狩り」が決行され、囚われの身となった2人は矯正施設の内部へと入っていく――。

待っていました文庫版4冊目。
沙布を助けるために、いよいよ紫苑らが動き始めた巻ですね。
そして、初めてネズミが【紫苑】に対して疑問を持った巻でもあるのかな。

まず、情報入手のためにエリート高官を脅す場面。
意外に思ったのが囮として娼婦紛いの役をされたイヌカシの反応。公式でも”少年”って書かれているけど、もしかして…と思う描写がありましたねー。ま、イヌカシが男でも女でも、西ブロックにおいては関係ないですけど。
紫苑に頭を預けたところは好き。少し、心を開いているようで。

そして、ネズミが紫苑に初めて”恐怖”を持った瞬間に鳥肌立った。知らないという恐怖。

”紫苑。縋る。紫苑……助けて”
直接的に紫苑を頼る言葉を投げたのは初めてじゃないのかな。
それだけ彼に心を預けそうになっているように思えていただけに、
”何も知らなかったのは、おれのほうなのか？”
意識する前に首根を掴まれて、初めて気づく。紫苑という少年を、本当に知っていたのか。

紫苑は紫苑で、ネズミに依存し過ぎるような印象。
ネズミが優しいことを知っているからこそ、残虐な行為をする彼が偽りだと信じ、『見たくない』と叫ぶ紫苑。
そして、ネズミが倒れたときの取り乱しよう。

”嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
　耐えられない。
　今、このとき、きみを失ってしまったら、ぼくは正気でいられない。
　狂ってしまう。世界が変質する”

『きみのために、ぼくはきみの身を心配しているわけじゃないんだ。
 自分のために、自分の恐怖から逃れたくてきみを案じているだけだ』

もしネズミが負傷することがあったら、それこそ紫苑がバクハツしそう。
未知数の力を持っていそうで、気になるけれど、知るのがこわいです。

さて、”人狩り”で捕まったしまった紫苑とネズミ。
次回からついに「内部」に入って戦うことになりますか。ああ次が楽しみだ！
…でもコレ、あと1年も待たなきゃいけないのかな…せ、せめて単行本の新刊が出てくれればよいのだけど…＾＾


１票どうぞー。

タグ：あさのあつこ

コメント 12

かなり前に読んで（＃５か＃６くらい？）面白いと思ったけど漫画とかと違いなかなか出ない続編…
最終巻が出たら一気に読みたいなぁと思ってます(^_^;ゞ
by ナツ (2008-08-15 14:30) 

>kaz777さん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-08-15 19:35) 

>ナツさん
NO.6は今現在既刊6冊ぐらい出てますよねー。
確かに…ほぼ年一ペースなので、この作品大好きな私には相当辛いのですが…＾＾；
それでもやっぱり、出るたびに読んでしまいたくなっちゃいますね♥
by ミナモ (2008-08-15 19:38) 

こんにちゎ(○´∀｀)ﾉﾞ
初コメです！！
ぁたしも文庫で読んでるんです！
4巻も最高でしたね('-＾*)b

ょかったら、ぁたしのブログにも来てくださぃ★

by 廉 (2009-03-16 21:29) 

>廉さん　
はじめましてーｗ　辺境の地へようこそ！←
単行本はちょっと…懐に厳しいので、気長に文庫化を待ってますよ～。

あいｗ　ぜひとも立ち寄らせていただきまつー。
by ミナモ (2009-03-17 10:44) 

ミナモさん、こんにちわ！
4巻、読み終わりましたよ～。すごくおもしろい～！！
ミナモさんが「紫苑は化けます」って言ってた片鱗がちょこっと見えてきたのかなぁ？

あんなに強いネズミが紫苑に助けを求めたり、初めて紫苑に疑問と恐怖を感じたり・・・これからの二人の関係がますます気になる～。

そして、いよいよ矯正施設に潜入していくのね・・・怖い～～（＞＜）

「おれに摑まれ。決して手を離すな」・・・はいっ！決して手を離さずついていきますっ！（あほ・・・）

by sherry (2009-04-26 15:20) 

>sherryさん　
ペース早いっ！　でも、このシリーズなら一気に読みたくなります。
紫苑は目に見えて…というよりも、内側からジワジワ変わってきてるのかなー。

＞あんなに強いネズミが紫苑に助けを求めたり、初めて紫苑に疑問と恐怖を感じたり・・・
そうそうそう！　そんな姿にキャーッとわめいてます★笑
矯正施設の実態は…うーん・・・・・・（言葉にしにくいおぞましさがある、かも）

ハイッ！　私だったら絶対離しません隊長！！（＞▽＜///
by ミナモ (2009-04-26 21:09) 

家事、ほったらかしてNo.6読んでます・・・（＾－＾；

「紫苑・・・助けて・・・」なんてとこ、ぎゃぁーーー！！とのた打ち回ってます。
こんなに興奮したら、変態やろ～（＾－＾；

「ネズミの腕が腰に回ってきた」・・・うぎゃぁーーー！！

もう完全にあほやぁ～（＾－＾；

by sherry (2009-04-27 06:31) 

ミナモさん、おはよ～！
昨夜、5巻を読み終わりました。

ネズミと紫苑の関係って、イヌカシが言ってる様にどうたとえていいのかわからないね。
確かに「友情とか、愛情とか、仲間意識とか、同情とか、憐憫とか、親しみとか・・・」そして、ただ依存しあう関係とも当てはまらない・・・

現実をちゃんと見て自分のために戦え、と言うけど、紫苑のまま変わらないでいて欲しい。
自分のために人に手をかけるなんて、哀願するほどやって欲しくないんだよね。
ネズミは紫苑のどこがそんなに好きなんだろう。

いやぁ～、それにしても矯正施設、怖かった～。てか、まだ脱出してないけど。
これからネズミの過去に触れるのかしら？

Ｎｏ．６内部から楊眠たちが、西ブロックからイヌカシと力河たちが、何をするんだろう？
ひゃぁ～、楽しみ、6巻に突入しま～す！

by sherry (2009-04-29 06:48) 

>sherryさん　
は、はやー！あと１冊で追いつきますねｗ

＞ネズミと紫苑の関係って、イヌカシが言ってる様にどうたとえていいのかわからないね
そうなんですよねぇ。でもそこが、このシリーズの魅力といっていいのではと激しく妄想しておりますｗ　この二人がＢＬのような関係だったらここまでのめりこまなかったんじゃないのかなーとか。同性で、普通よりも執着が強い二人の関係…少し、背徳的な気分になりながら（だから？）はまっっちゃってます！！（＞▽＜///

ネズミはきっと、自分にないものを紫苑がもっているから気になっている、もしくは…運命だから？笑
紫苑は時折見せる顔が”普通”の人のように見えないので、そこが怖かったりします。。…優しい彼のままでいてほしいのだけど！

イヌカシチームも、どんな行動を起こすのか。多分６巻でちゃっかり活躍してた気が。
突入しちゃってくださいっ！！
by ミナモ (2009-04-29 22:44) 

ミナモさん、こんばんわ☆
とうとう6巻も読み終わりました。

ネズミの過去が語られましたねぇ。
ネズミは紫苑が何不自由なく生まれ育ったためにはぐくまれた素直さを愛しながら、その影にあった自分達の悲惨さを知ってるから憎くもあったのね・・・。
紫苑が全てを知った今、もう愛情だけに変わったかなぁ～？

妄想・・・するよねぇ～。
なんだって、あんなにベタベタしてるんだ？
あごを掴んでみたり、腰に手を回したり、やけどの痕を指でなぞってみたり・・・
ワタスの目が変なの？（＾－＾；ははは

紫苑は7巻でもまだまだ変わっていくのかしら～？

とにかくっ、「ネズミはにやりと笑い、手のひらをさしだした。その上に自分の手を載せる」・・・二人は手に手を取って前に進み出したよっ！

私も7巻に突入するっす♪

by sherry (2009-04-30 21:13) 

>sherryさん　
いよいよ7巻ですね!!

今回で、ネズミの過去を知ることで等身大の彼を見つけた気がしました。紫苑の目線で見た強くてカッコイイネズミ、ではなくて。愛憎。憧れもあったのかも。いろいろと憶測してしまい、ます！！
ここで愛情と言い切れ…るのか、まだわかりませんね；（いや私は言い切ってほしいけども！！笑）　なんというか、今までのやりとりも考えて、愛情とはまた違った繋がりがありそうです。

手をとり（グハッ）、共に歩みだした（キャー）二人に勝るものはないと信じて、7巻を読みましょうｗｗ
by ミナモ (2009-05-02 00:05)