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藤原眞莉 『花いのちの詩 夢視師と紅い星』 [├コバルト文庫]

夢視師と紅い星 (コバルト文庫 ふ 6-67 花いのちの詩)

夢視師と紅い星 (コバルト文庫 ふ 6-67 花いのちの詩)

  • 作者: 藤原 眞莉
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/06/03
  • メディア: 文庫
――――夢視師とは、たどる縁の香のままに時を渡りめぐる者なり--(本文より)--
戦国の世。武田信玄の娘・松姫は、女を戦の道具としてしか見ない男たちのことを忌み嫌っていた。十六になり、美しい娘に成長した松姫は、遠駆けに行った先で奇妙丸と名乗る不思議な少年に出逢い、心ときめくのだが…。因果な運命に翻弄された二人の魂の行方は何処?叶わなかった浮世の想いが「夢視師」朧とゆかりによって映しだされて…。朧月夜の万華鏡でご覧あそばせ、愛のうたかたを。--(紹介文より)--

藤原さんお久しぶりの、和風テイストなお話です。やっぱりこの人の作品は和風の方が好きですねー。
馴染みのある天魔王夫婦(歌唱)がめずらしく脇役において、メインは武田信玄の娘・松姫と、彼女が出逢った謎の少年・奇妙丸。
歴史に少々詳しい方は奇妙丸の名を聞いてピンときちゃいますが;
普段男勝りなのに奇妙丸に不思議な親近感を持ち始め、ドキマギする松姫が可愛らしい。
だからこそ、皮肉な再会を果たしたとき胸が締め付けられるような痛みを感じました。これぞコバルト。

で、そこから愛憎劇が始まるのか…と思ったら夢視師の【朧】と【ゆかり】が介入したことによって思わぬ展開に。
彼らによってなのか時系列がバラバラになっていて、一体どれが真で嘘なのか翻弄されました。
和風なのにファンタジー入ってます。

あと、例の天魔王夫婦ですが、脇役と言えどやっぱり何だか輝いてるなぁと。
魅力的ですね、やっぱり。
この夫婦の物語を見たいです。(既に同著で『夢の痕』や『姫神さま』を出していますが…そこにでてくる”彼ら”とは違う感じの夫婦なので)


1票どうぞー。

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ミナモ

>kaz777さん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-08-06 21:40) 

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