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夏の名残りの薔薇 [読書]

夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)

夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/03/07
  • メディア: 文庫

    ★★★★
1人称形式で様々な人物によって語られていく物語。
この物語全体に退廃的なイメージを感じました。

近親相姦ものや同性愛嗜好のようなものに嫌悪を覚える方は、読むのは辛いかもしれません。
や、私も苦手な方です(単に慣れてないだけというかも)。けれど、この作品はそういうインモラルな要素がとても魅力的に映って、のめり込んで、のみ込まれて、読み終えたって感じでした。…うまく言えん;
後ろめたさを感じながらもやめられない、密かに恍惚感を味わってしまう。
人間、禁断という言葉に強烈に惹かれるものなのかも(私だけか)。

毎年老婆3姉妹によって行われるホテルでの会話。
そこに集まったものたちは、個々に様々な思いを抱え、毎年ここにやってくる。
だけどこの年だけは違った。なにかが、違ったのだ…みたいな?話。

3人の老婆。
美しい姉弟。
不倫。
同性愛。
近親相姦。
殺人。
祠。古時計。
愛。執着。確執。憎悪。

すごく好みな要素ばかりで楽しめました。
ただ、最後のオチが今ひとつわからなかったのですが…。。
引文されてる物語も最後までリンクしたのがどうか…;
もう一度、読み直せば何か見えるのかも。


ここは、隠蔽すべき秘密を抱えた人間だけの偽りの楽園なのだ。


1票どうぞー。

タグ:恩田陸
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コメント 2

花音

こんにちは。

「夏の名残の薔薇」はタイトルに魅かれてずーっと前によみましたね~。内容はけっこうどろどろ系だったような・・・。
ちょっと消化不良な感じは確かにありました^^;
もう一度読み直したいかもです。

ミナモさんも髪染めましたか!
私がきっかけを作ってしまってしまったそうで・・・。
最初だし、ひかえめでいいのではないでしょうか^^

大学生は毎日の服がたいへんで困りますね~^^;
by 花音 (2008-03-27 20:46) 

ミナモ

>花音さん
こんにちはっ。いつもniceご馳走さまですv
そうそう、昼ドラ並みのどろどろ(笑)
途中経過は気に入ってるのに、どうしても最後だけが消化不良な気分なんです。恩田作品はよくそーゆー作品が多いような…;

いやー、花音さんにつられて…v
1日2日経つと結構明るくなりましたv
ダークブラウンってやつです^^ひかえめ大人ぁな感じになれました(多分きっと)

そうなんです!!
花音さんは大学生ですか?
今必死に服買い揃えようとしてるのですが、制服&ジャージ生活だったので流行が???な状態です^^;
やっぱりせめて5日間くらいは買い揃えをしたほうがいいのかな…というか!長くなりそうなので区切ります;
わからないことだらけ、もう大学始まるのに不安ばっかりな今日この頃です(苦笑)
by ミナモ (2008-03-27 21:51) 

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