SSブログ

ラッシュライフ [読書]

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 文庫

    ★★★★+…殺人計画・殺人・リストラ・老犬・同級生・空き巣
各視点から始まり、最後はだんだんと繋がっていく群集ミステリ。

前作・オーデュボンの祈りも似たような群集モノだったから今回も同じかと読み進めていったらやられた。
くそー、やられた。
各視点の書きかたってこういうこともできたのに最後まで気づかずにいました。
(とことん謎解きは苦手なようです)
ネタバらしになっちゃうから上手く言えないけど、時間を一定に捉えていたことが敗因かも。

序盤あたりは人物紹介・その環境を描いていて、まぁここでストップしてしまう人もいるかもしれない。(少し挫けそうなくらいのページ数ですし)
が、
中盤あたりからは一気にハイスピードな展開に。
殺人、が絡むと緊迫感も増すからかな。
最後まで一気に加速し、終了。良かったー。

でも少し残念だと思ったのが。
伊坂幸太郎は「最後に少し救いのある」作風なのかなと(勝手に)思っているわけで、
だから最後まで読み終えて、なんとなくスッキリしなかったのだよね。全部が良い方向に解決するまでは求めないけれど。
前作・オーデュボンの祈りは異空間な雰囲気だったのに対し、今回は人間の感情がドロドロに溢れていたから怖気づいたってのもあるのかも。

でもきっとこれは好みの問題でしょう、多分。
つまりは、
面白かったというわけです。
(今思い出したけど、ラノベで言えば雰囲気はバッカーノ!みたいかもしれない。)

あと、2作目からリンクしてたのね。
”喋るカカシ”や”神様のレシピ”の単語が出てきた途端にやりとしてしまいました^^
伊坂作品は刊行順に読んだほうがいいかもしれない。


ラッシュライフ――豊潤な人生。



1票どうぞー。

タグ:伊坂幸太郎
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 1

コメント 2

花音

こんにちは。

ラッシュライフは序盤はわけが分からないところがありますよね。
でも話が進むうちにどんどん繋がっていって、すごい!と叫びたくなりました^^;
ああ、こういうことだったのか!という爽快感が気持ちいいです。

「雰囲気はバッカーノ」・・・確かにそんな感じです^^
by 花音 (2008-03-22 17:24) 

ミナモ

>花音さん
こんにちはー。
そうそう!最初は少し粘っていると、段々と背筋がゾクっとくるほどの繋がりに叫びたくなります、というか。
実際に叫びましたv←
顔のにやけが止まらなかったですよー///
by ミナモ (2008-03-22 21:14) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。